絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ふしぎ

役者、演出家、脚本家ジョーク。

理系ジョークを役者と演出家と脚本家にアレンジしたものを、書いてみた。ちなみにぼくは脚本家です。 酒の席で演劇関係者を見分ける方法。演出家は「みんなどうする?」と聞いてくる。役者は「ごちそうさまです!」と笑顔で言う。脚本家は誰にも相手にされず…

面白さのふしぎ・参照快感

ヱヴァ破をみた。 プリシラ・ロバーツのボレロみたいでした*1。好きとか嫌いとか肯定するとかしないとか、そういう細けえことはどうでもいいんだよ。いや肯定するけどね。されたけどね。徹夜明けみたいに「100%わかった」気がしたもん、見終えてすぐは。…

たぶん100年後は世界七大奇書のひとつだよ。

カオスアニメ大全(単行本) カオスアニメ大全 (INFOREST MOOK Animated Angels Mania)出版社/メーカー: インフォレスト発売日: 2009/08/10メディア: ムック購入: 5人 クリック: 215回この商品を含むブログ (15件) を見る 見ると必ず地獄行き、予算人員そし…

恥ずかしいとはどういうことか

パンツじゃないから恥ずかしくない 人前で裸になるのが恥ずかしくない人は、多くはいないだろう。ぼくは裸になることはとくに恥ずかしくもないが、時と場合によってはえらく恥ずかしく感じることもある。ってまるで四六時中裸でいるみたいだが、まあ精神の話…

思考の渋滞もアリ的に解決できるだろうか。

うおーすげー、アリはなぜ渋滞しないかを解明? 研究グループはアリの行列をビデオカメラで撮影して、一定区間内に居るアリの数と歩くスピードを詳細に分析する試みに着手。その上で、撮影されたデータを分析してアリの行列の時空間データ解析を行うことによ…

タイムトラベルの探究、あるいは光り輝く未来に接続するにあたって。

僕は未来を想像する。百年後、十年後、明日。自分がいなくなったあとの世界を想像する。 動物にとって「記憶」とは、進化の過程で手に入れたもっとも有効な生存の方法だ。記憶が脳に刻まれて、動物は次に起こる事柄を予測する。危険な目に遭えば「この道は危…

自然淘汰とは、何か。

人生は長い暇つぶし、なんてことをスカした顔で言ってるマンガのキャラクターみたいになりたいですね。なれるはずだったんですけどねえ……ふしぎだなあ。というわけで、暇がなくてもつぶしたくなるのが人間。そんな暇つぶしに最適なフルHDテトリスですけれ…

いかたん出演者紹介日記

舞台の演出をしていると、時間の感覚や味覚、触覚がおかしくなっていく。そして目の前にあるものがとても不思議に見えて困る。言葉って何だろう、いまぼくの口から流れ出ているものは、いったい何だろう? 先日、パンフレットに載せるインタビューを受けて、…

道のむこう

自転車に乗って、津山30人殺しのことを考えている。 追い詰められ、逃げ場を失って、最後によりすがるものが暴力だったのは、なぜだろう。 それはきっと、彼に作り出せたファンタジーが、それだけだったからだ。 戦争しよう、そうしよう。 相手の都合はとも…

あかんではないか。

秋葉原通り魔の前に、まずは、共感能力の話をする。 おれが今、話しかけているおまえは、実は本当のおまえではない。おれの頭の中に生成された、おまえの複製品だ。 話していて、気が合う仲間であるとか、雰囲気がいいとかいうのは、その頭の中に生成するの…

聖なるかな、聖なるかな。

「目に見えるものだけがほんとうではない」と言って、おじいちゃんは死んだ。ぼくに遺されたのはイチゴ農園と、一台の車、そしてその言葉だけだった。戦争が終わってずいぶん経つから、兄さんが帰ってくれば農園は大丈夫だと思っていた。だからぼくは車に乗…

常軌を逸する、ということの大切さ。

月刊模型誌「モデルグラフィックス」の特集がたいへん面白かったので紹介する。 模型雑誌のメイン特集がカンボジア旅行記。何を言ってい(ry 「装甲騎兵ボトムズ」というアニメのエピソード「クメン編」は、長い間「ベトナム戦争」をモチーフにしたものだと…

日本科学未来館に行った。

エイリアンを見に、日本科学未来館へ行った。エイリアン展はしょぼかった、あと飯がくそまずかった(カレーなのに馬糞の香りがした、メイヘム計画に違いないです)、おわり。 でも、フォローするわけじゃないけど、常設展はさすがに充実していたよ。知らん子…

ワスの遺伝子

タダーヲさん、じゃなかった大沢タカーヲさんのこれ読んでたおれた。 ウチら日本人は、英語をしゃべるアメリカ在住の人たちを仲介して見てるから、おっかねぇと思いつつ、ある種の他人事みたいな感覚で楽しンでると思うンですね。 うーン、ちょっと説明がヘ…

空間ゼリーVol.9 私、わからぬ

演劇が嫌いだ、という友人がいた。映画は観るのに何で、と訊けば、フィルムはおれを見ない、と答えた。 彼によれば、舞台というものは生身の人間が客席を見るものなのだ。だから、見られて平気なやつは、よほど厚顔無恥か露出狂に違いないらしい。舞台の客は…

風邪で休んだ次の日みたいな。算数の話。

さすがに毎日一万文字はキツかった。なんだか間延びしてきたのでちょっと休む。というか別に連載じゃなくて良かったんじゃないか、前後篇とか。「の」(という題名に決まった)はあと一話だけ続くんじゃよ。 マンガについてもいろいろたまって来たのでそろそ…

オフ喜利オールナイト2、OP映像紹介。与える印象の違いについて。

http://offgiri.jugem.jp/ 11月10日のオフ喜利オールナイトで流したコーナーオープニング映像と、レポートです。 オフ喜利レポート二弾目は「ヤスノリプロデュース」。 独特の世界を醸し出す「俺とパンダ2」のヤスノリさんのみのコーナー! バカのあと…

黒人もテキサスも千葉も

そもそも、黒人と白人は交配が可能なんだから知能も運動能力も容姿も単なる地域偏差じゃん。だったら「黒人だから知能が低い」って言葉自体が成り立たないでしょう。ああいや「おれの知ってる黒人はみんな頭が悪いぜ」って言うなら「へーそー」と答えるけど…

残念な文章にならないために。

友達から「おもしろそうだけど難しそうだから代わりに読んで」と、ある本を渡された。非線形科学 (集英社新書 408G)作者: 蔵本由紀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/09/14メディア: 新書購入: 7人 クリック: 79回この商品を含むブログ (69件) を見る 新…

不安を抱える覚悟について。

先日、ある舞台を観て、そのおもしろさに喜び、ひどさにがっかりした。 いわゆる推理サスペンスもので、最後にメタフィクション的なオチがつくのだが、それまでの推理部分にかなり満足してたおれは、このオチにたいそう憤慨したのである。 というのも、二時…

ヘンリー・ダーガーと、たいへんなひとびと

『ヘンリー・ダーガー展』を見に行った。7月16日までやってる、原美術館。 ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語ー夢の楽園 で、一緒にいった友人と、ダーガーはたいへんだったねえ、という話をした。 80才になって、施設で死んで、それからダーガーの絵…

科学を信じない私のために。

2183年 党集会議事録より翻訳(原文において損なわれた部分は意訳とした) Aが壇上に立ったとき、聴衆は既に興奮状態にあった。Aは一拍おいて話し始めた。 「あなたたちは、エンゲキというものをご存知でしょうか? 21世紀まではその効用も信じられ…

風で歩く機械を作りたい。

テオ・ヤンセンの風で歩く機械。 ずっと前からこの優雅な機械に憬れていたんだけど、自分で作れるとは思っていなかった。 でも、動きの解析映像を見ると、実は単純な要素で組み立てられているということがわかった。 動きの解析。 テオ・ヤンセン風、馬。 で…

小説は、どこに宿るのか。

一昨日のコピペは、あの設問自体がそら恐ろしいものではないか、という思いを込めて書いたのだけれども、伝わったかどうか。正直まともに答えることは死を招くとしか思えない。 何の話?【小説の書き方を教えてください】の話。 http://q.hatena.ne.jp/11724…

こういうゲームではないはずだ。

Attractors ちょっと触ってしばらくほっといたら面白い状態になったので記念に一枚。 http://d.hatena.ne.jp/walkeri/20070214#p1 で面白そうなので私もやってみた。 この均衡具合、どうですか奥さん。いや、ちょっと待て、これって別に「停滞させて遊ぶゲー…

仕事で前向きなことばかり書かなきゃならない。

http://www.wound-treatment.jp/next/dokusho41.htmで紹介されていた『親指はなぜ太いのか』という本を読んだ。霊長類の手と口は主食で変わる、生活域が変われば主食も変わる、追いつめられれば何でも食う、人間の手と口が今の形になって二足歩行を始めたの…

湿潤療法は効くよ。

http://www.wound-treatment.jp/ 生まれてはじめて「太鼓の達人」というゲームをやったら興奮しすぎて指の皮をペロリとはがしてしまった。ので、前から気になっていた湿潤療法を試してみた。薬局でジョンソン&ジョンソンのタコ・ウオノメ保護用足の指用を買…

飛翔・快感・感覚移入

せっかくの正月だし、自分にお年玉、という感覚でおもちゃを買った。 エアソアラ 室内で手軽に操作可能なコントロール飛行機。わずか約3.5g、全長約17cmという、軽量かつミニサイズ。専用の赤外線コントローラーを使い、室内で上昇や下降、左右旋回といった…

「前提」と「タイミング」

前に書いた本を紹介していた日記、ひとつは見つかった。 この会は発火するための燃料もくれる。今回は岡ノ谷一夫さんによる言語発生過程に関する講演が行われた。ジュウシマツの歌の複雑さと人の言語との関連とかいろいろ。ハダカデバネズミの鳴き声を初めて…

生きざま

文科相が「生きざま」なんぞと言っている国語教育ね。 (勝谷誠彦の××な日々。) ↑本文は関係ないので注意。 第3版まで新明解の「死にざま」の語釈は、 しにざま【死(に)様】 その人の死んだ時の様子。(第2版・第3版) と、非常に簡潔でしたが、第4版で…