絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

2001-01-01から1年間の記事一覧

『フェノミナ』

特殊な能力を持った少女が、酷い目に遭い、その特殊能力で敵を砕く!というタイプの映画は、その表面に様々なコードをちりばめる事で、容易に本来の姿を隠す事ができる。本来の姿とは、すなわち「少女が好き」という監督の欲望であり「なあ、お前も好きなん…

『ミディアン』

デパートのエレベーターやビルの壁面などに――閉塞感を緩和するためなのだろう――貼られている鏡。あの鏡を見たときに訪れる不快感。不意に自分の“本当の顔”を見せられたときの恐怖は、自我の曖昧な子供の頃なら知らず、年をとればとるほどに、増えても減りは…