絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

役者、演出家、脚本家ジョーク。

 理系ジョークを役者と演出家と脚本家にアレンジしたものを、書いてみた。ちなみにぼくは脚本家です。

酒の席で演劇関係者を見分ける方法。演出家は「みんなどうする?」と聞いてくる。役者は「ごちそうさまです!」と笑顔で言う。脚本家は誰にも相手にされず泥酔している。

これよくできてると思う、だって本当なんだもん。

役者と脚本家が物理学者の講演へ行った。帰りに役者が「眩暈がしちゃったよ、君は13次元をどうやって観客に伝えるんだい」と質問すると、脚本家は「簡単さ、科学者の役を増やせばいいんだよ」と答えた。

これはダメな脚本家の例ね。

恋心を伝えるために、脚本家は数ヶ月をかけて相手との交流を図り、情報を収拾し、完璧な構成をくみ上げた上で、何日も徹夜して手紙を書き上げた。一方役者は会ったその日に相手の耳元で愛をささやいて、そのまま夜の街に消えた。

まあイメージですから。モテない役者は星の数ほどいます。

役者が「ああ、服や髪型に金がかかってしかたない、見た目に気を使わなくていい君たちがうらやましいよ」と言うと、脚本家の方を向いて演出家が続ける。「まったくだ、ぼくら(脚本家と演出家)は役者ほど外見に気を使わないが、君(脚本家)は稽古場にも来なくていいんだからな」

これダブルミーニングですね。言われたこと? な、ないですよ、ないですよ。

船が沈没しそうになって、船員が海へ飛び込むよう叫んだ。役者には「一番最初に飛び込むと目立ちますよ!」と言い、演出家には「みなが脱出できるよう、的確な指示を出しください!」とお願いしたが、脚本家には何を言ったらいいのかわからず、とりあえず蹴って海に落とした。

脚本家は現場で本当に役立たず扱いされる。

無人島に役者と演出家と脚本家が流れ着いた。……何日かして、演出家が指示を出し、役者がイカダをつくり、二人は島から脱出した。

……いや、本当に、みんないい人ばっかりで。

Q:電球を取り替えるには、何人の脚本家が必要か。 A:一人。切れた電球を見ながら「ああ、取り替えなきゃなあ」と思い続け、いつかは買いに行く。二人以上にすると殺しあうので、電球は永遠に取り替えられない。

 というわけでおもに脚本家がいかに虐げられているかを如実にあらわしたジョークでした。本当に脚本家は可哀想で不幸な存在なので、皆さんも町で脚本家を見つけたらアメちゃんあげたり褒めたりしてあげましょう。