絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

 やあ、きみ、調子はどうだい。ぼくは変わりなく過ごしている。そういえば先日、祖父が調子を悪くして倒れたというので、深夜バスで伯母の住む大阪まで行った。祖父は、もう今年で96才だ。故郷の九州を離れ佐世保の伯母の家ですごし、まあいろいろあって伯母の家に寝泊りすることになった。もう長い距離の移動は無理だろうと伯母は言っていた。8時間バスに揺られ、酔った頭を抱えて会いに行くと、祖父はむくりと起き上がった。なにやら元気そうじゃないか。医者に「ペースメーカーを入れれば100まで生きる」と言われ、祖父は一晩考えた末に「あまり変わらんなあ」と思い、手術を取りやめたそうだ。寿司を食い、近況を報告し、元気になったら東京においで、と無茶な約束をして別れた。