絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

2007-01-01から1年間の記事一覧

バリカンは髪を刈らない、刈るのはいつだって人間だ

こんな夢を見た。本当に見たのさ、いやマジで。 舞台の稽古が終わり、稽古場でくつろいでいると、いきなり後ろからバリカンで髪の毛の一部を狩られる。 明らかに頭皮が出てる涼しさ。床に落ちた髪の毛を見て、血の気が引く私。 後ろに立っていたのは、若くて…

カレーと肉じゃがの違い。

ここ数日こちらのエントリに対して延々文句を書いているのですが、今日、こんなメッセージをもらいました。要約して紹介します。 科学と宗教をごっちゃにしちゃ駄目だ、という話。 利己的遺伝子の話を分からないと駄目? >人間はその原因を探るのだ。それは…

話をズラす7のテクニック

ものごとを断定するやからは、いつでもあなたの前に現れます。 しかし、世界はもっと曖昧で、境界はハッキリしないはず。 そこで今回は「話をズラす7のテクニック」を伝授します。 話をズラし、対立する○○と▲▲の境界を曖昧にして、問題そのものを消し去って…

短い字数でどうにかならんもんか。

ここ数日、やたらと長い文章が続いたので、短い記述でどうにかならんかと考えた。 フィクションは仕方ないとして、ふしぎテクニックに関してはどうにかなりそうだ。

ほにゃにゃか。

「ゼロ年代の想像力」(SFマガジン)が話題の宇野常寛さん率いる「第二次惑星委員会」のサブ・カルチャー総合誌『『PLANETS VOL.3』が発売されました。 http://www.geocities.jp/wakusei2nd/p3.html(「タコシェ」「千石空房」にて発売中)

自分の書いたものは、必ず読み返す。

上のフィクションは、昔書いたものを、書き直したものです。タイトルは映画から、話はなんでしょうねえ、そういう解説はしません。初出は2002年で、もう5年前。なので冒頭からビデオ撮るまではほとんど書き直しました。こんな余談なんで書いているのかという…

ほんとうは来ないバスに乗ってあのこはどこかへ行った

子供の頃を思い出すのは、とても恥ずかしいことだ。思春期にあった様々なことが、普通に思い出せるようになるには、ちょっと時間がかかる。そして、思い出しても恥ずかしくない年齢になった頃には、すっかり細かい事は忘れてしまっている。結婚を前提につき…

ここは説教パブなのだ。

小さな食堂なんかで昼飯を食べていて、一番困るのが店員と店長のトラブルだ。やれ接客態度が悪いとか、やれ返事が小さいだとか、ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせえ。そういうのは裏に行ってやれ、こっちはメシ食ってるんであって、店長の高邁な説教を拝聴し…

科学を信じない私のために。

2183年 党集会議事録より翻訳(原文において損なわれた部分は意訳とした) Aが壇上に立ったとき、聴衆は既に興奮状態にあった。Aは一拍おいて話し始めた。 「あなたたちは、エンゲキというものをご存知でしょうか? 21世紀まではその効用も信じられ…

風で歩く機械を作りたい。

テオ・ヤンセンの風で歩く機械。 ずっと前からこの優雅な機械に憬れていたんだけど、自分で作れるとは思っていなかった。 でも、動きの解析映像を見ると、実は単純な要素で組み立てられているということがわかった。 動きの解析。 テオ・ヤンセン風、馬。 で…

我が息子よ、ジャバウォックに用心あれ!

進化心理学で宗教や道徳の起源として重視されるのは、群淘汰によって形成されたと考えられる集団維持の感情だが、著者は群淘汰が「原理的に起こりうる」ことは認めながら、曖昧な理由でそれを「重視しない」という。(中略) 宗教と科学の境界は、著者が信じ…

「読解力」という言葉の罠。

zombie 『燃やして欲しいなんて言ってないだろ。他人の想像力にケチつける前に自分の読解力を嘆いてください。あなたの読書のほとんどが無駄だったことがこの記事で証明されました。今までの人生、誤読の積み重ねだったのでしょう。わざわざブログなんかに手…

らき☆すたMAD、おば☆すた。

ともだちが『らき☆すた』を踊ったよ。 ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm332199 youtube http://www.youtube.com/watch?v=Ff7Tfwx0VW8 犬かわいいよ犬。 追記 比較動画作っちゃった。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm332901

舞台とオフ喜利

面白い舞台のお知らせ、私は脚本と演出を手伝っています。 初日に観に来てブログで感想を書いたりしてくれるとうれしいです。 興味のある方はvinylbug☆hotmail.com(☆を@に変えて)までご連絡下さい。 2007年5月28日(月)から6月3日(日)まで、中野坂上に…

視線誘導、圧縮と開放。マンガ論おさらい編その1。

知人に夏目房之介さんの『マンガはなぜ面白いのか』を読ませたところ、もっとも腑に落ちたところが「コマの圧縮と開放」であったという(第十章、文庫版P139から)。「今まで読んでいて気持ちの良いコマ割りと、そうでないコマ割りには、こんな違いがあった…

ファシズム!フェチズム!

わお。 このひとは、まずゲームを燃やしたアイドルを、過去を破壊することに未来を見出した未来派*1と同じだと主張し、そして彼らがやがてファシズムに傾倒していったことから、このアイドルもファシズム的傾向を持っていると主張する。 http://d.hatena.ne.…

著作物は、燃やしても良いものか。

前に話題になった、ゲームソフトを燃やしたアイドルの件について、一番気になったのは謝罪文だった。 自分の写真集、DVDがそうされたらどう思いますか。というご意見もいただきました。わたしは、もし、その人にとって興味の無いものに「なった」のだった…

ああー!わかった!百目じゃダメなんだ!

それでも失明ネタで歩きタバコをやめさせたいなら、妖怪百目の子供を町中ねりあるかせたらいい。失明確率が上がるので、啓蒙効果も増すでしょう。 歩きタバコ撲滅のために子供の失明ネタを出すのがキライ この記事に違和感をおぼえて、非常に不愉快でした。…

雑談。

友人「チャットか何かでお話ししてみたい衝動にかられました。だって」 麻草「マジで?超うれしいんだけど、ピアノ・ファイアさんじゃん、読んでる読んでる」 友人「うわ、キモ、自重」 麻草「おぼえたばっかのニコ語使うなよ、それで?ピアノさん、何て?」…

『マンガ進化論』はこういう方向性になりました。

進化は、小さなランダムな遺伝的変化のランダムでない生き残りによって、適応的にランダムではない方向に導かれる リチャード・ドーキンス『悪魔に仕える牧師』P147より引用 生物とマンガの相似について 動物が生息地域ごとに異なる外見を持つように、マンガ…

われながら

これはねーな、ヌルすぎる。

トンデモに騙されないテクニックとは。

要約:専門的な知識がないときに、トンデモとそうでないものを見分ける技術。 池田信夫 blog:愛国心の進化 まず、この文章は三段に分かれます。 毎年この季節になると、靖国神社をめぐる不毛な議論が繰り返される。 (中略) このような愛国心を作り出すこ…

風邪ひいた。

昨日の朝からノドの調子が悪かったんだけど、どうも風邪ひいたっぽい。イベント続くと気合入ってるから気づかないだけで、けっこう体力消耗してるんだよなあ、と思う。休みの間にPLANETSという同人誌に、マンガについての文章を書きました。前に書いた「マン…

5月5日

出張オフ喜利inTシャツラブサミットでした! 一年ぶりでどうなることかと思ったけど、満員御礼だったみたいで良かった! 司会としては、テレビを見てないことがこんなにも……というのが一番の悲惨な感想です。 次からはちゃんとリサーチするよ!

5月1日『お美事!お美事にござりまする!』

「演奏会の完成形は、少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ!」 というわけで「マシーナリーメランコリー2」無事上演でした! 今回来れなかった人は、本当に!残!念!でした! むちゃくちゃ素晴らしい演奏でした! 現在音源をエンコ…

みんなでぐったり。

ぐったり系音楽イベント『マシーナリーメランコリー』第二回、開催です。場所は、高円寺無力無善寺。杉並区高円寺南3-67-1(地図は写真参照) アーケードを歩いていると、ごちゃごちゃした電波っぽい入り口に変な置物があります。急な階段をあがって二階、坊…

五月一日火曜日

http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20070406#p1 http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20070412#p1 ぐったり系音楽イベント『マシーナリーメランコリー』開催! 麻草とクマ害のラリオコンビがお送りする、酩酊と覚醒の5時間ちょい! 構成はミュージック…

夢mixi

なんかこう、石川君が出てきて、コメントくれないじゃないですか的なこと言うので、そんなことないよ、いつも読んでるよ、てなことを言い返した。 石川君は「ヤクザレーダー」というネタを持っていて、私はそれがいかに面白かったかを話して、石川君の日記を…

ひとかたまり

筒井康隆の『玄笑地帯』が本棚からごろりと転がり落ちて来たので今日はその話を書きたい。本はばさりと落ちるのではないかと思う向きもあろうが、わが宅の本棚はその前にうずたかく本が積み重ねてあるために本棚から落ちた本はばさりとなるまえにごろりと転…

正義の限界と限界の正義-西森博之『お茶にごす。』への期待-

西森博之の新連載『お茶にごす。』が面白いという話。 単純に代表作『今日から俺は!』の逆バージョンとして原点回帰を感じる作品なんだけれども、そこに前作『道士郎でござる』で描ききれなかった、というか構造的に描けなくなってしまった「限界以降の正義…