絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

バリカンは髪を刈らない、刈るのはいつだって人間だ

こんな夢を見た。本当に見たのさ、いやマジで。

舞台の稽古が終わり、稽古場でくつろいでいると、いきなり後ろからバリカンで髪の毛の一部を狩られる。
明らかに頭皮が出てる涼しさ。床に落ちた髪の毛を見て、血の気が引く私。
後ろに立っていたのは、若くて細長い知らない男、手にはバリカン。ニヤニヤ笑っている。
私「何?」
 男「いや、スッキリした方がいいと思って」
私「スッキリって何だよ……ちょ…(バリカンを奪い、男の髪を刈ろうとする)お前…」
 男「何するんですか!やめてください!(手を払いのける、頭頂部に小さなハゲが出来る)」
私「はぁ?お前が先にやったんだろうが!」
 男「でもブログで『役の為に髪の毛切ろうかなあ』って書いてたじゃないですか!」
私「そりゃ床屋で切ろうかな、って話だよ!だいたいバリカンで後ろからなんて……長さも適当だし…(床に落ちた髪を見て)ああ!もう!(公演までに髪が伸びるかどうかを考えてぐったりする)」
 男「そんなに短くしてないですよ、全部切ったら目立たないですよ」
男はニヤニヤ笑っている、私はバリカンを手に、まわりを見回す。

 ストレートすぎてフロイト先生も大爆笑だっぜっ。まさか夢の中でもたとえ話をするはめになるとは思わなかった。いや、私がやったんではなくて、脳がたとえ話を用意してくれたのか。ありがとう脳、スッキリした。次はバリカンを手にした彼の気持ちがわかるたとえ話を見せてくれないか。