「キュム」という「関係性ポルノ」―空っぽの器に誰かの愛を詰め込んで―
要約
萌えマンガにも、やおいマンガにも、少年マンガにも、時代小説にも、ホラー映画にもヒーローにも少女マンガにもSFにもプロレスにも怪獣にも、あらゆる物語ジャンルに存在する「関係性に震える琴線」――それをひとは「キュム」と呼ぶ。
目次
- 「ポルノ」とは「それ」だけを目的とした作品のこと。
- 「キュム」は「関係性」を主軸にした「関係性ポルノ」
- 映画に見る関係性ポルノ
- マンガで読むキュムりの法則
- 萩尾望都『ポーの一族』は、今なら週刊少年ジャンプで大人気連載。
- キュムを追求すると物語は単純化する。神話化するとキュムる。
- パクリとオマージュについて
- トリニティブラッド成分分析
- 終幕〜空っぽの器に誰かの愛を詰め込んで〜
- 物語の継承は生命の授与。
- 彼はキャラ属性として皆の心の中へ永遠に溶け込んだ。
- 物語の継承は生命の授与。
- あとがき
要約したら満足した。誰か『マハーバーラタ』全部読んでキャラ相関図とか作ればいい。「キュムる」というのは友達のあっちゃんが言ってたことばなので、みんなも「キュムる」って何?って訊かれたら「あっちゃんが言ってたの」と答えよう。
参照
キリスト教はキャラクターノベル説(id:Projectitoh:20050412#p1)
エウレカセブン成分分析(http://orangestar.littlestar.jp/#0418)
キン肉マン=神話説
ルー&シーの「キン肉マン=神話説」。
まるでキン肉マンという実在の超人の話が口伝の末に奇譚めいた色合いを帯びて伝わったのがコミック版のキン肉マンなのではないかという感じ。
仁徳天皇陵古墳は鍵穴説とか、骨の代わりにバッファローマンのロングホーンを移植だとか、友情の箱だとか、タッグトーナメント編にはそういった要素が多い。
(http://d.hatena.ne.jp/lu-and-cy/20060418#p2)
詳しくはルー&シー参照のこと。
体系化された宗教やカバラに似ているとかではなくて、もっと土着的な、支離滅裂さが神話的だという話だと思った。土人の考えた超人。むしろ神話の創生がゆでの如き傑物によって成された、と見ることもできよう。
更に!『始めに「ゆで」ありき「ゆで」はネ申なりき』
http://homepage2.nifty.com/takaoya/atamayude.htm
後半は疲れちゃったのか普通のつっこみ芸になっていて残念だ。
何かを説明するために作った言葉が新しい誤解を生む。
まさにそれがファック文芸の心得だと思った。誤配じゃなくて故意の撹乱。ファック文芸部のために書いたものこそファック文芸部では書いてはならない、という。回転木馬のデッドヒート、しかも当然のように逆走。ことばはこわい、こわいはことば。真のことばをしらしめたい(二回戦敗退)。
http://neo.g.hatena.ne.jp/nand/20060416/p1
W.C (Wessel & Christiaan) がキュムりすぎる件について。
http://video.google.com/videosearch?q=Wessel+%26+Christiaan
兄弟かなあ、仲いいなあ。(http://www.googleidol.com/より)
リップシンクロは二人でやるのがスタンダードなのでどうしたってキュムる。