絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

 昨日、アッコさんと催眠の話をしたときの話(まあ最近のぼくは催眠の話ばっかりしているのですが)。金の話になり、アッコさんが「金ないのにタバコは買うからね」と言った直後、ぼくは無意識にタバコに手を伸ばした。
 アッコさんはそれを見て驚いた、アッコさん自身も、吸いたいとも思わずに、タバコに手を伸ばそうとしていたからだ。
「暗示なのかなあ」ぼくらは考えた。
 タバコを続けて吸うのは、肉体的な依存だけではなく、精神依存の面が強い。ほんの数分で耐性がつく薬物を体内に入れ続けるのは、自己暗示の賜物だ。だから特に吸いたくない場面でも、あれば吸ってしまう。そして吸わずにはいられなくなってしまう。

なんてことを話しながら吸うタバコのまずいことまずいこと。 こんな変な味の煙、なんで吸ってたんだろう?夕飯を食べたあと、不意に吸ったタバコは、吐きそうな味がした。

というわけでタバコが吸えなくなりました。やめるつもりはなかったのに、なんてこった。どうも暗示というのは間接的な形で効くらしい。金がないから丁度いいけど。

追記
たぶん、椅子に座ってリラックスして話していたから、ラポールが強かったのだと思う。そのあと話したタバコへの否定的な情報が、暗示になって効いたわけだ。
ラポールってのは、同じタイミングで同じ行動、同じ言葉、同じ姿勢をとること。暗示にかかりやすい状況に近づく。