絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

虚言を自覚したときの恐怖。

好きな話の落とし方がある。

 たとえば、カラスヤサトシの四コマで「野菜の端っことかにはスーパーK細胞が入っている可能性が高くて、食べると超人になれるかもしれないからつい食べてしまう」と書いたすぐあとに「スーパーK細胞ってなに!? オレが考えたの!?」って恐怖するやつ。
 G=ヒコロウの「どーもッ!G=ヒコロウです! アメリカ行ってきました!!」って星条旗のシルクハットかぶって紙袋持ったまま登場した次のコマで「って行ってねえよ!! 何コレ!?」と自分の扮装を投げ捨て恐怖するやつ。って二個しか思い当たらないけど。
 作家自身が自分の考えた虚言に恐怖する、っていうのが好きです。ものすごい勢いで一コマ前の自分に疑問を発するの。怒るんじゃなくて、冷や汗気味なのがポイント。
カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)
みんなはどう?ZOMBIE (HYPER HOT MILKコミックスシリーズ (020))