絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

もやもやフィクション

不正確な円、歪んだ丸、繰り返しながら内側へ。

向かいの席に座った坊主頭の男が、焦点の定まらない目であたりを見回している。絶対に目をあわせちゃダメだ、昼の各駅停車に乗ったまばらな客たちは、見て見ぬふりをしている。

闇の中の光。あたたかい。

そして二日が過ぎた。

どこにも行かずに旅をする百の方法。

昔、川べりを歩いて海まで行こうとしたことがある。

顔色の悪い神様が、新しいのをくれと君に言うだろう。

今日、おれはひどいことを言われた。そのことを思い出すだけで、全身の毛穴が開きそうになる。もちろん仕事があるから充電が終わるそのときまでのことだ。この場合「仕事」と「充電」の間に何のつながりがあるのかを考えるのが作家、疑問に思うのが批評家、…