絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

SF映画原作傑作選

 創元SF文庫から出た『地球の静止する日』というアンソロジーがすごい。映画の原作になったSF小説の中でも、未発表だったり、埋もれていたりする名作を編んだものだそうです。
 まだ『性本能と原爆戦』の原作*1を読んだところなんだけど、他のを読むのが楽しみで仕方ない。

 創元文庫は同じ中村融さんのホラーSF傑作選『影が行く』やジュディス・メリルの『SFベスト・オブ・ザ・ベスト*2』を出してくれるのでいいとこだ。ファーツマン&マルツバーグというひとたちの編んだ『究極のSF』というのはまだ読んでいない。

地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)

地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)

影が行く―ホラーSF傑作選 (創元SF文庫)

影が行く―ホラーSF傑作選 (創元SF文庫)

SFベスト・オブ・ザ・ベスト (下) (創元SF文庫)

SFベスト・オブ・ザ・ベスト (下) (創元SF文庫)

*1:『性本能と原爆戦』の原作:ウォード・ムーアの『ロト』のこと。おれは「何かえらいことが起こっているんだけど、主人公にはその起こっていることがコントロールできず、次第にひどいことになっていく」という話が大好きだということがよーくわかりました。

*2:SFベスト・オブ・ザ・ベスト:友達に貸したら「自分の好きだったものが汚された!こっちが先だってわかってるけど○○がパクリだなんて知りたくなかった!」と言うので「パクリじゃなくて影響受けただけなんだから」と諭したが聞いてくれなかった。こういう悲しい出会いを避けるためにも小学校で古典SFを授業に組み込むべきだ。