牛を差別するな
ロバート・J・ソウヤーの『ホミニッド―原人』を読んだ。
アマゾンのレビューにもと書いてあるとおりの、山盛りな一冊。
以下レビュー引用
ネアンデルタールから人間社会(ヒト文明)を見ると...てなネタから、"彼”がやって来たカラクリの量子論的解説など色んな切り口で愉しませてくれますが..そんな"こちら側"の話と並行して法廷モノを"あちら側"でやってしまう荒唐無稽さが醍醐味.
クリスチャンであるホモ・サピエンスと、無神論者であるネアンデルタールの問答が抱腹絶倒。またクリスチャン同士で「なぜホモ・サピエンスは有神論なのか?」といった話をするところもあって、とても楽しい。まあ結局無神論的視点からの解釈なので純粋なクリスチャンがどう感じるかはわからないけど。
そんな無神論者であるネアンデルタールの世界を理想郷とせず、極端な全体主義の管理社会として描いたのも好感度高い。
あと物語の基本構造は「ボーイミーツガール」なのであるが(心優しき知性ある野獣と男性恐怖の理系メガネ女子の出会い)、それが物語中のさまざまな対立項と重なって、美しいうねりを描いているのも気持ちいい。
あーっ、ダメだ、頭が悪いから文章にできん。この本について話をしたいので皆読むように!ロバート・J・ソウヤーの『ホミニッド』だよ!
(見出しは、友達に犬鍋の話をしたら嫌がるので「牛は食うのになぜ犬はダメか」と聞いたら「犬は心が通じるから」と言うから思わず出た言葉。牛を差別しちゃダメだ、悲しそうな瞳で見ているぞ)