絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

舞台『ヨルハ』とわたくし

 明日は舞台『ヨルハ』千秋楽です。今回ぼくは、ゲームクリエイター・ヨコオタロウさんのプロットを脚本化させていただきました。のと、銃器類のコーディネイト、扱いかたのレクチャーなどを少々。銃など触ったこともないという人から、趣味で家にモデルガンがありますという人まで、さまざまな出演者さんたちに「銃口をみだりに人へ向けるべからず」「トリガーに指をかけるのは相手を撃つときだけ」などの基本的なことから、ハンドガンやライフルの構え方と、撃ったときの反動の向きなどをお伝えしましたところ、これが皆さん飲み込みが早い。そして真剣。結果的に緊張感あふれる舞台の中でしっかりと銃を扱うことの意味が表されていたのではないかと思います。どうでしょう。
 脚本を書いたときにイメージしたものと、上演された舞台には違いがあります。今回のそれは「美しさ」でした。照明、音響、歌唱、振り付け、演出、それらが混然となって結晶したものが、めっぽう美しい。目撃した人にしかわからない至宝の美しさがそこにはあった。と、思いました。
 その美しい記憶を胸に、魂のないアンドロイドは生き続けるのです。