絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ピクルスなど百害あって一利なし、と彼女は言った。

 あまり深い意味はないが、今日は1000文字で日記を書いてみようと思う。そこで今日は新小岩ルノアールにある鴨丼の話がしたい、っておれ食い物の話ばかり書いてるな。まあいいや、鴨丼がある、この鴨丼が、って男が食い物の話ばかり書くのはどうかと思うけれども、特に他に書きたいことがないから仕方ない。あまり人と出会う仕事ではないし、仕事に関わる出会いは軽々しく書いていいものかどうかもわからない。匿名で誰某と会ったなどと書き連ねるのは何だか性に合わないのだ、それが決まりそうで決まらない仕事のときなどは特に気恥ずかしく、昔いくつか書いたこともあるが今思い返しても延髄が煮えくり返る。それで新小岩ルノアールの話なんだが、繁華街にあるルノアールではガツンと腹に溜まる飯が出ることはない、あって軽食、サンドイッチトーストの類で、たまにBLTサンドなどが出てくる場合もある。それにしてもBLTサンドと略することに抵抗があまり感じられないのは如何なものか、ベーコンレタストマトサンド、を日本人が略すなら「ベーレト」もしくは「ベレトマ」ではないか、何だBLTって、言ってて恥ずかしくないか、とまるで言語的な問題があるかのように振舞ってみたが、別に呼び方はどうでもいい。おれはBLTサンドのトマトがじわっとしみたパン部分が嫌なのだ。トマトのような水分過多の素材を用いて濡れたとたんに奇妙な質感を持ってしまう食材=パンと組み合わせるのはどうしたことだ、もちろん本来は水分の少ないトマトや干しトマトなどを使用することを知っていてあえて言うのだが、どうかと思う。レタスはいい、ハードコアな「パン+水分拒否派」になると、モスバーガーのレタスやキャベツすら拒否の対象であるらしい。かといってマクドナルドの「肉だけです!」といった感じで食物だか満面の笑みだかわからないものを出されるのも困る。それでおれは新小岩ルノアールにたまたま行くことがあり、メニューを見てわが目を疑ったのだ。そこにはまるで近所の定食屋が「ちょっとメニュー増やしちゃった」ぐらいの勢いで、とても喫茶店とは言えぬほどの種類にまで膨れ上がった料理の数々があった。カレー各種、丼もの各種、パスタ、スープ、揚げ物、このあたりで頭がくらくらして他にどんな料理があったのかをおぼえていないほどだ。その中でもひときわ輝く人気メニュー、そう、それこそが新小岩ルノアールの名物鴨丼