絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

傷ついたのは誰の心

 以前、回転ドアに子供が挟まれて亡くなった件で、どこぞのブログに「母親の自業自得」と書かれていたのを見て、しょんぼりしてゴチョゴチョもらしたことがある。確かに不注意だったのだろう、動くものに飛び込む性質の子供であることを理解していなかった母親に、責任がゼロだとは言わない。
 だが、母親を責める権利が、そのブログにはあるのか。
 子を失った者は、失うことで罰を受けているのではないか。なぜ、それ以上の罰を与えたいのか、なぜそのような正義を押し付けねばならないのか。責めるべき相手は、本当に母親なのか。
 そんなことを、森ビル社長事情聴取、のニュースを読んで思った。

しかし、6項目のうち〈1〉ドアの逆回転機能の追加〈2〉侵入防止さくの常設〈3〉ガラスドアの端に衝撃吸収材を取り付ける――の3項目については、涼ちゃんの事故が起こるまで行われていなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041101it03.htm