絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

前提:http://screammachine.web.infoseek.co.jp/j_index.html
悪徳商法(憶測)に金を出させるんだからひどい悪徳、と友人に言われたよ。株式会社ウェディング話の続きです。
参照:趣味のWebデザイン備忘録2004年01月23日
長いから要約すると、営業妨害で名誉毀損なのだから削除されて当たりまえ、という意見です。
これは正しい!まったくです、僕も後輩がウェディングから150万円程する宝石を買って、売ろうと思ったらどこにも買ってもらえなかったり等の事実がありますが、だからといって営業妨害や名誉毀損をしてもいいということにはならない。正論ですね。
で、自分の後輩が引っかかった件に関して思い出したのは、彼はインターネットを使える環境にいたにも関わらず、株式会社ウェディングについては調べてなかったな、ということ。
ウェディングの商法は、調べる前に買わせる!なので、帰って調べるような客は相手にしないんです。
じゃあ、あれらのウソサイトは誰の為にあるんでしょうか。
僕の憶測ですが、あれは就職先を探している人や、バイト探しの人の為にあるんじゃないでしょうか。カルトやマルチ商法がそうであるように、悪意を持って行為に臨める人はそう多くありませんから、必ずそれらは善意の行為を装います。この時、雇用者が最も嫌うのが情報吟味の能力。ドメイン直下の感想一つしかないサイトの怪しさに気づけるだけでも、部下としては扱いにくいでしょう。あまり深く考えず、言う事を鵜呑みにする人の方が、使いやすいと思ったのではないでしょうか。
かくて、ウェディングには情報吟味能力の低い社員たちが集まるという寸法です。
でも、これ、どうなんでしょう。長期的に見て、若手社員の情報吟味能力が低かったら、経営は、どこかで行き詰るんじゃないでしょうか。現に、隠蔽がうまくいかず、所得隠しや収賄で逮捕されるに至ったウェディング社長は、部下に恵まれていなかったわけです。
これから先、情報がいきわたった末に、株式会社ウェディングに入社しようと思う若者は、しかりと法を逸脱しながらも、けっして捕まることのない理想に燃えた若者になるんじゃないですかね。

というわけで、人の滑稽な様を見て笑おうという悪意も、転じて人の為になる(憶測)、というお話でした。