絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ヴェッカーとマジハウスとクロパラとデッドリースクール!

時空警察ヴェッカー改ノエルサンドレ』大千秋楽でした!

 ひとまずほっと安心しておるところです、畑澤監督との共著第一作でもあり、ヒーローものへの本格的な挑戦でもあった本作を、新たに生まれ変わらせて演出してくださった伊勢さん、そしてお手伝いいただいたスタッフの皆さん、そして何より出演してくださったキャストの皆さんに何よりも感謝を贈ります。
 正式な続編である『彷徨のエトランゼ』からのスピンオフ的な改変もあり、初見の方には何がなにやら何ラインだ! といった物語ではあったかと思われますが……懸命に運命に抗い、乗り越えていき、そして自らの運命を切り開いていく若き少女たちの物語を完成させられたこと、そして沢山のお客さんに喜んでいただけたことが、ぼくにとっては何よりの幸せです。
 次回作はどうなることやらまったくわかりませんが、監督との雑談によれば、時空移動開発から時空警察設立までの間を描くポリティカルサスペンス、もしくはサンジェルマン学院物語のコミカルなSF的続編が描かれるのかもしれないと言う噂もちらほら語られているらしいとの情報が、別件打ち合わせ移動中の電車内で交わされたようです。予定は未定です。

イケメンと名古屋のパワーを連続で体感したいと思っています。

 麻草的には翌週から上演される新作イケメン舞台『マジハウス(http://www.stylish-boys.net/majihouse/)』が現場の頑張りによってとんでもなく面白い作品になっているという噂を聞きつつ、ゲネプロへお邪魔する予定です。更に六月に名古屋で再演されるアリスイン舞台『アリスインクロノパラドックスhttp://alicein-nagoya.info/)』のスカイプ打ち合わせが明日に迫っているというスケジュール感覚でございます、しゃっくりが止まりません。

デッドリースクール再開!

 そして何より! 先月は休載のお知らせもできず申し訳ありませんでした! 月刊電撃だいおうじ誌(http://daiohg.dengeki.com/)において連載されています、わたくし原作の漫画『アリスインデッドリースクール』が今月発売のだいおうじに載っております! 掲載誌が萌え四コマ雑誌であり、かつ作画が小島アジコ先生のため、異色もいいとこ何ですけれども、小島先生フルスロットルかかってます、編集さん交えての三者面談の結果、原作のよきところをを大いに活用しつつ、小島先生のマンガとして面白い作品に仕上がっております。ぼくも去年原作モノを手掛けさせていただきましたが、原作に対するリスペクトと同時に批評性がそこにあるかどうかが作品としての生命力になっていくんではないかと思っております。まあいいや、ややこしい事は抜きにして読んでください!

もう一回ヴェッカーのお話

 ガールズ演劇ですから千秋楽はわりと泣いてしまう人が多いんですけど、その事情は人それぞれ、仲間と離れ離れになるのが寂しいとか、この舞台に出られた感動が得られたかどうかとか、初舞台で緊張したけどいい人ばかりで良かったとか。
 そこで、千秋楽で泣いてしまう人とそうでない人の違いは何かと考えると、その舞台を通して自分がどう変化したかと気付けるかどうかだと思うんですね。どんな理由であれ、ある出来事に対して「フーン」と思う場合とそうでない場合は大きく違うわけです。泣かなかった人がそういう感動を得てなかったと言いたいわけではなくて、ただあの場で感極まる事情みたいなもの、その内容については、これからの人生を生きる若い人ほど、理屈の上でも理解しておくといいのかな、と演技する精神について考えたりする千秋楽でした。
 というのもこれ、役柄を演じるという根本的な行為の源泉に触れてると思うんですよね、初舞台の人が泣くのと、長い経験のある人が泣くのと、根本的には同じというかね。泣けばいいというもんでもないんですけど、結局自分の内面にある変化は何によってもたらされたのかを自覚できるかどうかが演技をしていく上で向上につながるんじゃないかと思いました。が、別に演技がうまくても(それだけで)楽な生活が送れるわけでもないですし、この話はこのブログを読んでくださる何かしら演劇に興味のある一部の人にとって影響があるといいなと思いますね。

とにかくTEAM AZURAさんのメンバーには最後までお世話になりました。

 舞台に出演しながら裏方をやるというのは普通の小劇場では当たり前の事なんですが、何しろアイドル舞台ですから出演者にセットの片づけをさせるわけにもいきません。そんなわけで半分裏方みたいな役割を金田さんはじめTEAM AZURAのみなさんには衣装のまとめから最後の荷物持ち出しまで存分に手伝っていただきました。しっかり事務所にもって帰って片づけましたよ! ここを見てるかどうかわからないですけど、本当にありがとうございました!
でなわけで、また。