絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

エバのこととなると、脳がな。

8月31日深夜 新宿

 ミラノ座でオールナイトの噂があって、ガセだったし徹夜禁止って書いてあるけどならんでる。
 まあおれも並ぶ寸前まで来たけどな!家が近いから歩いて帰る。
 年越しのデスもデスリバも初日に並んだし、やっぱ脳がな、確実に悪い。カヲルの名前はエバの随分前から使っていて、偶然の一致には胃が痛くなったもんだったが、ミラノ座の廊下で某マンガ家から「カヲルくーん、来てたの?」と声をかけられたときほど胃がキュッとなったことはなかったな。そうか、もう十年過ぎたのか。

9月1日昼 新宿 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 ほんっとにねえ…朝は寝坊したんで10時の回を観に行ったんだが…なんと言えば良いのか……
 観終わったあとで、アカシヤっつー定食屋に行ったんですわ、伝統ある薄汚い店に。そしたらなんか改装してて、広くて小綺麗な店になってんの。んでメニュー見ると値段が百円増しなんだけど、食べると…味は前と一緒。
 いや、おれはアカシヤの味が好きで、予想通りの変わらない味を美味しいと思うんだけど、なーんか釈然としない。
 釈然としないんだけど、ムカついてるワケじゃない。むしろ味が変わらずにいてくれてありがとうぐらいのもんなのです。
 でもやっぱなんか釈然としない。不味くないだけに余計に釈然としない。

 エバンゲリヲン、序。始まる直前には、まあエバなんて昔の話だし、どれだけ作り直されていても、いやむしろ改善を期待して、記憶と違うからって「ボクのえばんげりおんを返せ!」みたいな気持ちには絶対にならないと思ってたんですけどねぇ…恥ずかしい話ですが…私…勃起しちゃいましてね…じゃなくて。
 テレビ版の展開をきれいに踏襲する本編を観ながら…「えっ!?ここカットすんの?」とか「タイミング変わってる…」とかいちいちショックを受ける自分がいましてね…ああ、おれ、自分で思ってる以上にエバのこと、好きだったんだなあ…って、気持ち悪いですか?
 今回大画面で改めてミサトの「はしゃぎすぎたかしら、見透かされてるのは…」を観て、あー、おれはこのシーンで試聴続行を決めたんだった、と思い出した。
 ほんとすごいわ、このアニメ、そしてここまで来ておいて「別にエバなんて好きじゃないんだからね」みたいなふうに思っていたおれ倒れ。

 それにしてもこのもやもや、破の公開までどうすりゃいいんだ。