絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

薔薇感想続き(g:neoについて)。

 ネットで表現する人のある一部は確実に、それが売れるマーケットを想像できない、商売のルートに乗るとは思っていない、という実感があります。これはまあ私がそうだからなんだけど、私だけじゃなくてファック文芸部の面々とかもそう。それはもちろん、乗せちゃいけないという倫理観だったり、自分の中にある自制心のタガをはずすためだったりと、いろいろな理由もあるんだけど。
 だけど、私がイベントを開いたときもそうだし、同人誌を売ってもそうだけど、どんなものにだって、ちゃんとやれば買ってくれるひとがいる。こっちが使った時間や金のことを想像したり、単純に楽しめたことへの対価として、金や時間や何かと交換してくれるひとがいる。
 それは、やってみないとわからないことだけど、やらないことで「評価を受けるのが怖いんじゃないか」「批判されるのが嫌なんじゃないか」と曲解されるぐらいなら、やってしまった方がいいと思う。
 g:neoは部員の総意で原価の半額という値段で売ったけど、再版に関して「赤字はやめてくれ」という意見もある。私はそれが素直にうれしい、赤字にしないのなら欲しいひとに欲しいだけ渡すことができるからだ。できるだけたくさんのひとが、あの紙で作られたファック文学を手に入れてほしい。
 そのためにとった手段が稚拙で申し訳ないけれど、私はそう思う。
 ファック文芸部さん!再販してほしい!