絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

甘い、ちょう甘い。

 ぼくはサイトに「リンク、引用、コピーは自由。出演者の肖像権は、各出演者に帰属します。」って書いていて、これは暗に「著作権は作った時点で発生しとるんよ、あと出てるひとに許可とらんで転載したらあかんよ」というメッセージを含んでいるんだけど、海外サイトの日本語わからんひとなんかは平気で「俺が作ったぜ」みたいな感じで転載しよる。まあ日本語わからんから仕方ない。細かいこと言い出したらキリないからね。
 そんなわけでぼくは転載に甘い、ちょう甘い。でも出てるひとは肖像権で食ってたりするのでなめると辛い、ヒリヒリする。さっき、顔ログというコーナーでウェディング姿を加工させてもらった職業モデルのおしっこちゃんから、こんなメッセージをもらった。

あのね、相談なんだけど
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=139415
この人が勝手にアサクサクンが作ってくれた私のゾンビ画像をつかってるの。
しかも日記の中でも画像つかってるの。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=5400301&owner_id=139415
こういうときは、どうしたらいいのかなー?
超あったまきてるんだけど…

 スクリーンショット日記プロフ)を記録しておきます。あ、でもさ、待って待って、というのも、このひとは天下泰平プロジェクトっていうのをやっているらしいのね。それは「現代版自由律俳句「ネオ自由律」をweb上で公募・展開」するネット内イベントなんだって。現代自由律俳句だよ?アバンギャルドなんだろうなあ。それでたぶん肖像権に対する意識が低いんじゃないかなって思ったんだ。まあ公式サイトには

「ネオ自由律」の商用目的での無断転載は禁止します。転載希望の場合BBSかMAILでお知らせ下さい

とか

□ 万が一投句された句が賞やその他副産物を得た場合においてもその権利は天下泰平プロジェクトにあるものとします。

 とか生ぐっさいことも書いてあるけど、たぶん写真は別なんだよ、このひとにとっては。コメント欄を見ても写真に対するコメントはないし、あの写真もネットで拾った面白い画像(ひどい言い方だよな「拾った」っての、あらためて見ると)ってだけなんじゃないかな、意識の中では。ほんとアバンギャルドな世界ってアーティスティックでクリエイティブで不可思議だよね。
 ぼくは彼が、現代美術家の彼が「私はこの作品を作ったひととモデルになったひとの従属物です!」ってプロフィール欄で主張しているんだと思うことにするよ!芸能人の写真プロフに使うひとと同じ感じで。

注意!

  1. このエントリは「謝ってほしい」とか「モデル名を明記しろ(そんなのおれだってやってない!)」とかいう目的の為に書いたんじゃなくて、単に「こういうひとがいたよ」ってお知らせなので「お前かて著作権侵害しとるやないか」といった感じの指摘はされてもいいけど無意味ですよ
  2. あと「日本語わからんから」なんて書いたけれど、実際は外国語圏の方の方が翻訳などの手間をかけて絶叫機械を楽しんでくださっているようでたまにメールなどをいただきます。サイトのある方はリンクをしてくださいます。つまり、絶叫機械が発信する情報を共有してくださっているわけです。

 うわ!すごい!モチーフを並べてみたりしてるよ!写真を見るこれってつまりこの二枚の絵だか写真だかをモチーフに作ったって主張なのかしら。すげー、見たことない、二枚とも、おれは。
 追記:あー、消しちゃった、つまりこの現代芸術家さんは、ぼくの加工技術やや、おしっこちゃんのことが好きで画像を貼っていたわけではなかったんだね、そうかそうか、わかりました。もしそうだったら全然気にしなかったんだけどなあ、というかむしろうれしかったんだけどなあ、残念だなあ。