絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

Mixiで話題のはまちちゃん関連で思いついたこと。

 確認なしで日記生成されるヤツを踏んだひとの感情を想像するとつらい。しかも「騙された!」となっているところに「ネットリテラシーが足りない」呼ばわりだ、こりゃせつない。騙されたひとが製作者に対して「こういうバカ」って言うのは、見下した視点なんかじゃなくて、驚いたあげく正常な感覚を取り戻しただけだと思う。

「こういうバカ」とか、はなっから見下した視点でしか語れない人が多いのは、mixiユーザーのネットリテラシーがユーザー増加とともに相対的に低下してるのではないかなと思った。
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関連:id:kowagari:20050419
 ただし「正常な感覚」は状況如何で狂っているように見える。2ちゃんを見てもわかるとおり、モラルの低く見える人間ほど、他者からの攻撃に対しては、モラルを持ち出しがちなのだ。はまちちゃんのような態度で「窓が開いてたから家に入りましたよ」と言いながら見知らぬ者が家に入って来たとき、ひとはどんな反応をするのだろうか。ぼくはライトユーザーの増加を商品単価の低下として甘受するうえで、こういう「バカ」発言自体を封殺するような意見は、あんまりよくないと思う。
 なんてテラヤマ氏を攻撃するようなことを書くと、おれがいつも書いてる「どんな映画か調べないで映画館に行くヤツは映画リテラシーが足りない」は、どうなんだ、って話になる。おおまかに言えば「はまちちゃん」だって作品なわけで、その楽しみ方を知っていれば楽しんだり貶したりもできるってことだ。結局誰もが自分の好きな分野では「RTFM(マニュアル読めこのくそばか)」って言ってしまうんだなあ、と一般論におとしこんで終わり。