絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

「すぐナチスに例えるゥ」

岡田斗司夫さんは町山さんと対立してるんですか?」id:TomoMachi:20040801

過去ログを保存しないサイトなので、全文転載。id:zeroes:20040731#p5

 岡田斗司夫氏が自サイトの近況報告欄にて「マイケル・ムーアは正義のゲッベルス」と批判したそうだ。ゲッベルスと言えば「Heil! Hitler!(ヒトラー万歳!)」の掛け声を考案したナチスの宣伝省大臣として有名だが、生まれつき右足が短く、跛をひくことに劣等感をおぼえていて、私生活は子沢山の借金まみれ、という事実はあまり知られていない。ヒトラーに心酔し、総統が自殺した翌日、ガソリンで家族もろとも焼身自殺したが、貧乏でガソリンが買えず、焼け残った死体をロシア軍に発見されてしまったという。
 マイケル・ムーアには残念ながらヒトラーに相当する人物がいない。それに、脂肪がたっぷりあるため、万が一焼身自殺をはかっても死体が焼け残る可能性は低そうだ。だが、銃の暴発でどっちかの腕が肩より上にあがらないらしいし、服装は裕福には見えない。それに「shame on you!(恥を知れ)!」という流行語も考えた。「正義のゲッベルス」というのは言い過ぎにしても「銀幕のゲッベルス」「カメラを持ったゲッベルス」「レッツゴー!ゲッベルス」「平成のゲッベルス」くらいは言ってもいいくらいだ。

 だいたい岡田氏の批判

やってることはゲッペルスだけど、目的や動機が正義だったらかまわない、というわけですね。

 というのは、あまりにも二人を馬鹿にした発言ではないか。ゲッベルスは信じる正義の為に国家社会主義ドイツ労働者党を盛り立てたのだし、ムーアは「むかつくからやっただけ」だ。ひどい事実誤認である。

 前にも書いたけれど『華氏911』が面白そうなのは、エクスプロイテーション映画だからだ。最新の時事ネタを、鋭い角度で映像化。監督はいつ命を狙われてもおかしくない?選挙に影響が?全米で上映禁止?こんな映画、観たいに決まってる。岡田氏は最高のエクスプロイテーションアニメ「トップをねらえ!」を作ったひとだから、まさか本気で言ってるわけではないと思う。自分はいいけど、ひとが作るのは許さないとは言うまい。たぶん岡田氏は「おれの立ち位置なら、そっちが金になる」と踏んだのだろう。

 だったら「正義のゲッベルス」なんてつまらない例えはやめてほしい。……って、文字大きくしたら、ゲッベルスじゃなくてゲッペルスって書いてるよ!おれ、岡田さんのファンだったのに、ガックリきた。町山氏と同じように「マジで本人がタイプしたの?」と疑ってしまう。
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