絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

リストカットタトゥー、まとめ。

http://deztec.jp/design/04/05/000261.html
 趣味のWebデザインさんからのリファが10数件ありました。
 以前、映画「コンクリート」上映差し止めに関して言及した文章に、リンクしてもらったときの記事です。
 そう、そのときぼくは、映画「コンクリート」への上映反対運動に、嫌悪の意を表しました。そのぼくが、人権侵害軍の作った「リストカットタトゥー」はつまらないと文句を言う。もしかして、それが矛盾に見えるのでしょうか。
 確かに内ゲバはダメです。同じ低俗の側に立つ者同士が、敵を間違えてはいけません。だけど、身内意識で馴れ合って、悪い悪趣味と、良い悪趣味を間違えるのは、もっと良くないことです。彼らが堂々と書いているじゃないですか。これはアートだ、と。だからぼくは、批評したのです。
 映画『コンクリート』と違って、リストカットタトゥーは、コンセプトとキャンプションそのものが作品なのでしょう。ならば、作品単体を批評しても良いはずです。面白くないからコンセプトを煮詰めなおせ、それがぼくの感想です。
 語りづらいことを誰でも語れるようなツールとして必要、ですか?リストカットごときを語りづらいと思うひとが、何かを語る必要があるのでしょうか。それならば「障害者バンド」「聾唖ガム」「五体不満足スーツ」などを作って販売すればいいと思います。医療の現場では既に障害者の日常を疑似体験できるギプスなどがあると聞きます、作るのも難しくはないでしょう。あるいはシールのバリエーションとして、目にはるメクラシールなどはどうでしょうか。
 あ、違う、そうですね、障害者は自分で選択したわけじゃないですからね。
 自分でその状態を選択したのに、社会の弱者としてふるまうリストカッターに対して、どうせ存在そのものが自殺者のコピーなのだから、傷なんかシールでいいじゃないか。お前らなんかシールだ。それがコンセプト、ですね?
 ハイ、じゃあその線で、企画書まとめなおしてください。お疲れ様でした。
 つぎのひとー