絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

「俺もよくやるからね、感想」

 というのはマンガ「攻殻機動隊」で報告書に感想を書いてしまう検死官への共感を示したバトーの台詞ですが、まあ人の数だけ感想はあるということで、意見と感想の続き。
 世代論が嫌いなんですよ、僕は。だから「オタク」「オタクじゃない」って分け方も嫌い。言ってみりゃ血液型占いと一緒ですからね、トンデモですよ。
 だからオタクがあきらめることを前提に遊んでるのは80年代のメディア総楽屋落ち時代に幼少期を送ったからだ、とか、70年代に青春を送った世代が今更オタクに対して「なんで怒らない?」って聞くのは、怒る対象を無くした第一世代だから、とか、そういうのは、書いちゃったけど、うそだと思う。あるいはネタ。
 これは単に「感想」が目につきやすくなって、世代格差が数字じゃなくて文字になっただけで、本当は、オタクなんてものは存在しないんじゃないか。
 ただ、ボンヤリとした、同期した歴史を持つ知識の広がりがあって、それが言葉を持っただけだとか。惑星単位で思考が芽生えても言語体系がないから他の惑星や小惑星帯とコミュニケーションとれない、みたいな。違うか。

 とにかくオタクに何か期待するのは間違いですよ、オタクなんてものは存在しません!