絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

水晶内制度』笙野頼子
そういや感想をちゃんと書いてなかった。ちゃんと?
誰かの日記でほめていたので買いました。僕は、SF以外はそういう読書傾向ですよ、好きな純文作家はとくにいません。
「記憶を失った女作家が国家成立の神話を捏造する」という粗筋紹介はどうでしょうか。わかりますか。女人国家ウラミズモは、死に至る偽物国家です。滅亡することを予定された捏造国家、というと、どうしても戦後の日本や北朝鮮を想像してしまうのですが、これが悪い癖で、昨日の「ニモ」もそうですけれども、何かに連想つけて考えるのは作品に失礼なんですよ。だからその辺の連想は無視して読み進めて、最後に残った感情を、感想だと思うことにします。教えません。ひでえ感想文。