絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ワンダーなフェスティバルでした!

去る26日、幕張メッセにて開催されたワンダーフェスティバルに出展しました。
「絶叫機械-世界の殺人者コレクション」
ご来場、ご購入いただいた皆様に、感謝します!
あまりにワンダーでフェスティバルだったので、うまく言葉にできないため、箇条書きでご報告します。
・開場30分ほど来客ゼロ。お手伝いを頼んだTAKEXさんに帰りの電車賃を相談する。
・いきなり来店、全品お買い上げのお客さん登場、放心状態。
・さらに去年も買ってくださった方が新作をお買い上げ!一気にテンションがあがる。
・結局とらぬ狸のなんとやらで大量の在庫は出たが、心は満たされた。
・新作好評、チカチロ人気高し!
・説明書のPOPも好評!
・塗装済みフィギュアのケセランパサランさん作品購入、すげえええ。
・唐沢先生来店、ブ厚い手でご購入いただくも、緊張で喋れず!
・水玉先生来店、やさしく話しかけていただくも、テンパって挙動不審者となる!



絶叫機械はこれからもがんばっていきますので、ご意見ご感想などありましたらお送りくださいませ。
http://don.jp/ezform101/11928/form.cgi(通信用フォームをご用意しました)

よけいなことばかもしれないが。

 すごく御幣があるし、言葉で伝えるのがとても難しいのだけれども、なぜ僕がこのコレクションを作り続けているのかといえば、おそらくそれは作り続けることで救われる人が、僕以外にもいるからではないかと思う。「殺人者が好き」「好きな殺人者がいる」と言葉にしてしまえば、ものすごく違う感情を同じようにとらえられてしまうかもしれない。たとえばエド・ゲインをじっと見て、何度もブースの前を行き来して、すてきな笑顔で話しかけてくれる女がいた。チカチロを目にして「チカチロ!チカチロ!」と笑顔で友人に連呼して不思議な目で見られている男がいた。明らかに嫌悪感をあらわにした彼女を放ってふたたび来てくれた若者がいた。彼らはみな、造形物を買ってくれた。写真を撮るだけのひとも、何か真摯なまなざしを造形物に向けてくれた。でも「人殺したくなりますよね」と話しかけてきたひとや「チョ・スンヒ作ってくださいよ」といいながら韓国の悪口を言い続けたひとは、造形物を見てもくれなかった。その違いがわかるだろうか、伝わるだろうか。ぼくは後者のひとのために何かを作る気にはなれない、きっと彼らは作ったそれを見て笑い、買わずに去っていくだろうから。買ってくれたひとの家には、僕の造形した殺人者たちがいる。殺人"鬼"じゃない、人間だ。僕の腕が何のためにあるのか、この指が何のためにあるのか、この目と脳が何のためにあるのか、少しずつ実感がわいてきている。