絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

雨は降る、私は都内

近況

 ここ数日、雨が降りつづけていたのでどうにも気分が晴れず、友人に「こんなに雨って降るものだっけ?」と言ったら「何言ってるの?」と不審がられた。でも、四日も続けて降る、なんてのは記憶にない、これはきっと重大なことの前触れに違いない。で、さっき晴れたので、バーナムバーナムとおまじないをかけておいた。重大なことの前触れではない。
 あと諸事情で引越しをすることになって、いろいろ面倒くさい。一度決まった部屋がなくなったりとか。線路の横ですげえ縦長の六畳。見に行った日に隣の部屋のやつが荷物を廊下に大量に出していて、大家が絶句していた。気に入ったので帰りに契約したんだけど、その日の夜に「もう賃貸はしません」って不動産屋に電話がきたらしい。結局それからいろいろ探して「小学校の横で自然がいっぱい」というのが見つかったので、それに決めた。窓の外に景色が広がってる部屋がいいんだ、目の前が壁とか、もう本当に嫌なんだ。なので通販とか遅れててすみません、本当にすみません。でも諸事情ばかりはどうにもならない。相変わらず仕事も募集中です、何でも書くし何でも描くよ。

マンガ

 ジャンプの「バクマン」が本気でキていて、そこらにいる連中全員に大声で触れ回りたい気持ちだ。週刊少年ジャンプといえば、未だに270万部を誇るメジャー誌で、創刊当時から新人を起用することが売りだったけれど、今度の「バクマン」連載開始は、いよいよ本気で育てにかかってきたな、という印象がある。読者も、漫画家も、編集者も、全部だ。
 その辺を枕に、またマンガについてごにょごにょ書いた「マンガ図像学」第三回が「PLANETS vol.5」に掲載されました。連載ということで、今回は大増12ページ!面白いものに仕上がっています!ご期待!

就職

 友達の会社も潰れるので再就職するとかで、面接に行ったらしい。そこでもらったエントリーシートに「勉強になった三冊」みたいな項目があった、って話。人生を変えたこの一冊、みたいなのはわかるけど、勉強になった、ってのはなあ。と二人で話していて、やっぱこれだろうという話になった。

ドイツ古典哲学の本質 (岩波文庫 赤 418-5)

ドイツ古典哲学の本質 (岩波文庫 赤 418-5)

 詩人のハイネがフランス人にドイツ哲学の本質を教える、という本なんだけど、簡単に言うと「やる夫がフランス人にドイツ哲学のことをレクチャーするようです」って感じ。ハイネの描く哲学者たちの姿がいちいち格好よくて面白すぎる。毎項ラストに引きがあって、次の展開を期待させるつくりで面白い。でもタイトルは『古典哲学の本質』なので、ハッタリが効いてる。あとはどんな本が勉強になるんですかねえ。ああ『ロウソクの科学』は勉強になったなあ。
ロウソクの科学 (角川文庫)

ロウソクの科学 (角川文庫)

イベント

 「オモコロ」というサイトのイベント「オモコロ怪奇ファイル」内で上映される映像に、ちょっとだけ出演しています。オモコロというのは、ユルーい感じの面白いことをものすごいコンスタンスに提供し続けるすごいサイトです。読者層は「オモコロがお送りする面白いオカルトイベントですよ」って告知に対して「怖そうだから行きたくない」と反応するひとたちで、オモコロのひとたちはサイトで「怖くないですよ」と言わなきゃいけないのか、と考慮していました。このエピソードが好きすぎて、思わず編集長に「入れてください」と言っておきました。でも何を勘違いしたのか、とても好色そうな目でおれを見るのでした。