絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

睦雄とゲインの作り方。造形編

 
Originally uploaded by Garth Yanashita.
 お久しぶりです、ワンフェスで睦雄とゲインをお買い上げの皆さん、そしてこれから睦雄とゲインを買って、作ってみようかな、と思っているみなさんのために、簡単な作り方を紹介したいと思います。
 と、その前に注文フォームを作ったので、お知らせしておきます。
http://don.jp/ezform101/11928/form.cgi

用意するもの

 必ず必要なものではありませんが、あったら便利なものです。

  • カッター

 普通の刃を押し出すタイプのカッターでは、フィギュアは作れません。ここはデザインナイフ、できればオルファのアートナイフがおすすめです。軸が太い方がグリップが利くので、アートナイフプロの方がいいかもしれません。また、刃は曲線刃を買いましょう。刃も厚く、やわらかい面なども削れるため、フィギュアを作るときには欠かせないものです。

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B

オルファ(OLFA) アートナイフプロ 157B

オルファ(OLFA) アートナイフプロ 157B

オルファカッター替刃 アートナイフプロ曲線刃 XB157K

オルファカッター替刃 アートナイフプロ曲線刃 XB157K

 ナイフでの作業は「切る」というよりも「削ぐ」ことが重要です。見えない面で力加減の練習をしてみましょう。

  • 接着剤

 パーツ同士をくっつける接着剤です。キットの素材は無発砲ウレタンというもので、瞬間接着剤か、二液混合式のエポキシ接着剤でなければ接着できません。これはコンビニでも扱ってますし、ホームセンターなどにも売っています。

  • エポキシパテ

 一個ずつ手で型どりしていますから、キットには小さな気泡が出ていることがあります。放っておくと、塗装したときに目立ってしまいますから、できればパテで埋めておきたいもの。細かい作業にはタミヤの速硬化が弾力もあり、向いています。

  • ヤスリ

大きな出っ張りやゆがみは、金ヤスリで削ると楽です。スポンジヤスリは、局面をならすのに便利なヤスリです。模型店などで売っています。

まずはじめに洗おう。

 袋から出したばかりのキットには、離型剤がついています。中性洗剤でよく洗い、表面のツヤツヤを落としましょう。細かいパーツがなくならないように、目の細かいザルなどがあると便利です。

バリ、ゲート処理

 次に、バリやゲートを削りおとします。小さなバリはナイフで、大きなゲートは金ヤスリを使っておとしましょう。

 ちなみに作者はナイフで処理するのが大好きなので、ニッパーで切りおとしたあとは全てナイフで処理します。力の加減が難しいので初心者にはおすすめしません。

気泡処理

 キットを洗い、バリとゲートを落としたら、次に気泡を埋めましょう。

 気泡はただ埋めるとスキマができるので、一度ナイフで一回り大きくくりぬいてから埋めてください。色を塗らないで仕上げたいひとは、ゲートのあまりを削って埋めるという方法もあります。パテが硬化したら、スポンジヤスリで表面をなだらかにしましょう。目や鼻がなくならないように気を付けてください。
 
 てなわけで、造形はこんな感じでいけると思います。あっ、必ず「机の上に新聞紙やビニールなどを敷き」「汚れてもいい恰好で」「換気の良いところかもしくは外で」「何日にも分けて」作業してください。削りカスは思わぬ隙間に入り込みますし、塗料やパテが服に付くと悲しい気持ちになります。有害物質も多く、一晩でやろうとすると集中力がもたず思わぬ怪我をすることもあります。
 うまくできれば、写真のようなゲインや睦雄を手に入れることができます。

 次回は塗装編です。写真が用意できるといいな。