絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

思考停止チェッカー 「金」「我」「壁」「村」四つの思考停止点

見せてやるッ、これが本当の思考停止チェッカーだッ!

あなたの「思考停止レベル」はいくつ?
判定スタート

望みや欲しいものがある → 自分には無理だ → 思考停止レベル0

http://anond.hatelabo.jp/20071204193149

↑コレがあまりにもひどいので、自分用に作った思考停止チェッカーを蔵出し。

 使い方は簡単。直面した問題を真ん中に書いて、焦点がどのカテゴリに属するのかを、関係事項の書き込みで類推する。で、最良と思われる思考停止点を選ぶ。自分がどこで思考停止して、解決不可能ループに入っちゃってるのか、あるいは、どこで思考停止すると事態が好転するのか、という予測を立てることができる。少なくとも「全部バッドエンド」の回避ぐらいには使える。まあ角から犬かやくざが出てきた場合はこの限りではありませんが。
金……経済的停止点、金がなくて解決できないとか、解決すると金がなくなるとか。
我……精神的停止点、考え方ひとつなんだけど、どうにも思考がゆるがない。
壁……物理的停止点、体壊したとか、地理的に遠すぎるとか。
村……心理的停止点、世間様に顔向けできないとか、集団の中の立場が気になるとか。ネーミングは「ムラ社会」から。

じゃ「思考停止レベル」のどこがひどいのさ。

ですね、さあ考えてみよう。
「思考停止チェッカー」を使う場面は、たとえば
・同じ問題に拘る場合の解決方法を探るために。

・終わらない原稿と〆切の相互関係に納得するために。

 なんてのが浮かぶと思う。これは前者が「金(餓死)」を見て「村(はずかしい)」の思考を停止、後者が「壁(実力不足)」を見て「我(完成度)」に関しての思考を停止すれば、ループを抜け出せる。そもそも「思考停止」自体には良いも悪いもないので、こりゃ当たり前のことだ。
 ところが「思考停止レベル」の方はそうじゃない。思考停止は悪であり、思考停止しない子はよくできる子。このデンに従うと、閉鎖的な地域に住んでいて、金も情報を得る手段もない学生はどんなにポジティブな奴でも逃げ道がないってことになる。

 「思考停止レベル」によれば、時間が経つと生まれるようなアイディアを待って知識を学び続けると、よくできました、となるらしい。この考え方は、マジで怖い。別に地域を抜け出す必要はない、どこで思考停止するかは、あんたの勝手だ。だけど「思考停止しないこと」だけが解決法であるかのように「思考停止」するのは、あまりにもひどいじゃないか。

問題ってこの四つだけか?

 細かく分けりゃキリがないけど、どうでもいいことに拘って前に進めないことを「問題」と呼ぶのなら、この程度に絞った方が解決しやすいよね。それに、金がいくらあったって才能や体力は買えないし、モチベーションが高くても社会で生きるスキルはまた別のもんだ。対角線までうまく対応してると思うけど、どうかな。
 今回はおれの頭の中にあるものを出したわけで、もっといい分類があるぜ、ってひとは自分用のチェッカーを作ってみるといいと思う。後ろ向きかもしれないけど、同じところをグルグル回るよりはマシじゃないか。