絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ああ、別に天国でもいい。

要約:インターネットは面白いなあ。いや、人間が面白いのだ。
 夜中に何度も目が覚めて、さっき痛烈な目覚め感があったので起きてパソコンの前に座った。散歩でもしろって感じだが、私は思考を文章にしないと新しい発想が浮かばない。とりあえず更新が終わったら歩いてみようと思う。
 起きてから読んだ記事を順に羅列する。
http://www.youtube.com/watch?v=75GoCvuB8Ow
 いきなりこれだ、EVA実写版MAD。冬月先生のキャスティングは(使用カットも含めて)絶妙。イライジャはやっぱゴツいな。
 ここ十年ほど「CGで楽をしている」という批判にうんざりしている。昔はたぶん「ロケもしないでスタジオで」とか言って、しばらくしたら「セットも組まないでロケを」か。とにかく新しい技術が出てくると、すぐに「それによって堕落する芸術」とかいう幻想を抱くバ……心の狭いひとがいる。3DCGをかじったことのあるひとならわかると思うが、あれは決して楽なものではない。
 以前から何度も書いているが、特撮映画を見て「CGが出てくると冷める」と言うひとは、本当にCGを見て言っているのだろうか。つややかな表面のミニチュアや、ミニチュアにしか見えないCG、そして実景にミニチュアを合成した背景など、申し訳ないが私には区別がつきかねる場合が多い。
 何の話かというと、このMADを本当の予告編だと思ったひとは、あんまり特撮映画を好きではないのだろうな、ということだ。結局、好きではないものについてひとは多くを語れない、それなのに語ろうとすると、どうしても破綻する。いや、好きなものについてだって語るのは難しい。
ぼうふら漂流日記 団塊パンチ ちあきなおみ特集
 この記事で河田さんが指摘されているムズがゆさも、そのたぐいなんだろうと思う。理解したと軽々しくは書けないな、と思ったが、共感するものがある、と軽々しく書いてしまおう。私なんぞに好かれて迷惑かとは思う。
 迷惑といえばこのひともそうかもしれない、私はどうも真面目な男に弱い。
また君か。@d.hatena - 近年稀にみる落胆
 すごくいい文章。ああ、ご愁傷さまです。で、そのあとで吉田さんのマジレスを読んだ。
日日ノ日キ - 料理のコツは愛情ではない
 確かに勉強になるのだけど、後半の地すべり感がただ事ではない。駆け上がる感じと言ってもいい。一瞬、何が起こったのか把握できないところがすごい。ええ、もちろんほめています。
 吉田さんのこの感じを揶揄した言葉で「寝言ポエム」というのがあって(追記参照)、私はこの語感が好きでよく使う。なに、ポエムなんて全て寝言のようなもので、とくに午前三時の奴がいい。コーネリアスのBrand New Seasonという曲が好きだ。あの「夜中に目が覚めたときの感じ」と歌われたときの、するりと腑に落ちた記憶が忘れられない。砂原良徳のTHE SOUND OF 70'sを聴いたときにも思ったけど、昼間の喧騒とはまったくつながらない、夜中や高い空の上でしか感じられない空気というものがある。インターネットは夜中に目が覚めたときの感じがする、違うな、夜中に目が覚めたときの感じがするインターネットが好きだ。
カオスルート - クイック・シルバー・ネコプロトコル - テハヌー
なんかホロっときた。おやすみなさい、いい夢を。私は散歩してきます。
追記:と思ったら「寝言ポエム」は別の定義があった。私が言いたいのは、人間の脳が覚醒していないときに出てくる言葉や考えのことであって、適当にかっこつけて書いた文字列のことではない。