絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

キン肉マン=神話説

ルー&シーの「キン肉マン=神話説」。

 まるでキン肉マンという実在の超人の話が口伝の末に奇譚めいた色合いを帯びて伝わったのがコミック版のキン肉マンなのではないかという感じ。
 仁徳天皇陵古墳は鍵穴説とか、骨の代わりにバッファローマンのロングホーンを移植だとか、友情の箱だとか、タッグトーナメント編にはそういった要素が多い。
http://d.hatena.ne.jp/lu-and-cy/20060418#p2

 詳しくはルー&シー参照のこと。
 体系化された宗教やカバラに似ているとかではなくて、もっと土着的な、支離滅裂さが神話的だという話だと思った。土人の考えた超人。むしろ神話の創生がゆでの如き傑物によって成された、と見ることもできよう。
更に!『始めに「ゆで」ありき「ゆで」はネ申なりき』
http://homepage2.nifty.com/takaoya/atamayude.htm
後半は疲れちゃったのか普通のつっこみ芸になっていて残念だ。
 というかね、話は変わるけども、こうゆう思考実験を理解できずにロビンマスクの鎧がどうこう言って中学生レベルの知的優越感に浸ってるバカには「お前は自分一人でガリレオと同じ結論に至ったのか」と訊きたい。どうせ「落としてみればわかる」とか言い出すに決まってる。落としても空気抵抗のせいで真空中じゃなきゃ正確なところがわからないから、ガリレオが死ぬまで「重い方が早い」と思われていたんだぞ。
 ガリレオがやったのは、こういうことだ。重い物が先に落ちるなら、重いものと軽い物をヒモでつなげたもの、つまり更に重い物を落とせば早く落ちるはずだ。しかしじっさいは、重い物は空気の抵抗を受けた軽い物に引っ張られて遅く落ちる。そこから、物の落下速度と重さは関係ないという結論に至ったのだ。だから逆に、ロビンスペシャルという技は、重い物(ロビン)が軽い物(相手)の首に足をひっかけて落下することで、空気抵抗の多い相手の落下速度を早める技だと解釈できる(もちろん相対的にロビンの落下速度は遅くなる)。ロビンの頭が尖っているのも空気抵抗を減らすためなのだとでも言えば、ほら、物理法則にはなんら抵触していない。ネプチューンマンが鎧を脱がせたときも、鎧自体が空気抵抗を低減する素材だったとか……いや、劇中では「重い方が早い」って言っちゃってるわけですが。