絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

映画秘宝の童貞のアレ

 基本的に雑誌には全部目を通すようにしているんだけど、紙面をチラ見しただけでイラっとするものは見ないようにしている。何で金払って嫌な気持ちにならなきゃいかんのか、そう思うのです。
 だから、映画秘宝に載っていた童貞のコーナーは読んでませんでした。なんとなく嫌な予感がしたから。
 「○○は△△」と決め付けるネタはどうして面白いのか?それは「○○は△△」じゃないからです。なんとなく当てはまるから、○○と△△にはギャップあるから面白いけど、何でもそれにあてはめて考えることはできません。
 だって○○は△△じゃないんだから。
 ところが、その当てはめがピッタリくるから、まるでそれが本当みたいに思ってしまうひとがいます。占いとか、予言みたいなもんです。外れたもの、この場合はしっくりこないものは視界のそとに出されてしまい、残った「正解」だけが輝いて見える。
 そもそも一発ギャグなのだから、しばらくすればインパクトも薄れるし、飽きもする。なのにその考えに固執して、それに当てはまらないと怒ったりするわけです。
 果たして当該記事はどうだったか?
 
 
 ああ、イライラしました。みうらじゅんのインタビューはいつもどおりで面白かったけど、シメに書いてる通り映画秘宝でやっても仕方ない話だし、だいたい流行ってる「童貞」とみうらじゅんの「DT」は全然違う。
 問題は本田透切通理作の対談。
 特にイラッたのを書き出します。

 本田:(略)特にダークマンは他人ごとと思えなかった。
 切通:なんで?
 本田:大火傷を負って、「顔が、顔が」って言うじゃないですか。あれはキモメンの心情と同じだから、よくわかります!

 よーし、バーナー持って来い!顔焼いてやる!ジュージュー焼いてやる!うわーっ!本当にむかついた!ばか!
 あとは『ゴーストワールド』がサークルクラッシャー映画という意見に血の気が引きました。イーニドがどこのサークルをクラッシュしてんですかよ!むしろクラッシュされてんじゃんか! 何で公然と間違ったことを書けるのか、というのがこれからの議題だと思います。あのねえ、ギャグってのは正しい基準を知っていて、その上でわざと間違うから面白いんで、間違った基準の上で更に間違ったことを言っても面白くないのよ、何でこんな当たり前のこと指摘してんだおれは。
 
 というようなことを思っていたら某氏が某所でこの記事についての長文を書いていて、この前某氏に「君はおれの意見に賛同するばっかりで反論しないから気持ち悪い」と言われたので悩んだが、違う部分もあるので書いてみた。