絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

野球マンガが好きなのでWBC(のダイジェスト)は面白かったよ。

まあ本当の野球は一ミリも知らないんだけど。
■おすすめ野球漫
『キャプテン』
 ちばあきお出世作。ベタの極地。これが原因で兄貴にバカにされて自殺したのだ、という与太を昔編集者から聞いた。この前読み直したらいいマンガで、何でいじめるんだ!と憤慨。噂だってのに。WBCの感想で書いた「敬遠で流れが変わる〜」ってのを最初に見た。
『クロカン』
 『ドラゴン桜』の三田紀房が書く野球マンガ。基本的には『ドラゴン桜』と同じで「弱小野球部に」「無精ヒゲの乱暴者が来て」「必勝テクニックを伝授」「一線を越えて」「結局は努力」の繰り返し。頭から読むと、絵がどんどんヘタになっていくのがとてもふしぎ。努力と線越え部分の盛り上がりは尋常じゃない。これも「敬遠で流れが変わる〜」ってやってたな。
ONE OUTS
 甲斐谷忍後出しジャンケンマンガの天才。よく読むと「リラックスすれば実力を発揮できる」といった「やればできる式」の話なのに、主人公のツンぷりがすごいので変なマンガになってる。三つの中では一番好き。敬遠で流れが変わるんじゃなくて、流れを変えて敬遠させてしまう、みたいなところが。

 塚本邦雄寺山修司と野球を見に行って
「あれは唖のホモが目でサインを送りあって、白い何か大切なものを投げ合うのを、棒を持ったホモが邪魔するんだけど、7人の仲間(ホモ)がそれを阻止する、というゲームですね」
 とかいう解釈をしたという話が好き。