絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

世界野球を少し見た。

 最後の方だけ、野球好きに話を聞きながら見たら、なんか高校野球マンガみたいだと思った。
■あらすじ
 優勝候補チーム日本高校は転校生の一郎をエースに迎え、世界野球へ出場した。
 出場高校が集まった記者会見で、悪ノリした一郎は全国放送で「他の高校とは格が違うことを見せてやるよ」と大言壮語してしまう。
 しかし、はねっかえりの一郎に、他のメンバーはついていけない。
 大会は始まるが、ギクシャクした日本高校チームは一郎一人の活躍で緒戦を勝ち進む。しかし、決勝に進むための大事な一戦では日本高校を嫌いな審判には誤審され、宿敵韓国高校には大敗してしまう。
 このまま日本高校は負けてしまうのか?!
 ところが大会のルールは得点の数、なんと優勝候補だったアメリカチームが負けるという大番狂わせが起こる。
 帰りのバスに乗っていた日本高校チーム(もちろん一郎だけ後の席で皆黙っている)は、追いかけてきた大会委員に決勝戦への出場を告げられて大喜び。
 一緒になって喜んでいた一郎に、謝るチームメンバー。
「おれたち、強いってうぬぼれてた、だから負けたんだと思う……次は負けないぜ」
 照れながら涙を隠す一郎(全部妄想です)。
 そして訪れた決勝戦。連戦連勝のキューバ高校は50年間無敗の伝統を誇る高校野球の名門校。校長のカストロは選手達に進級の単位を賭けさせているとも言われている。
 チームワークを取り戻し、順調に得点を進める日本高校。しかし折り返し地点で気を抜いてしまい、逆転されてしまう。
 しかしそこで守りに入ったキューバ高校は、それまで必ずヒットを打っていた選手を敬遠、そこで日本高校に追い風が(この辺が高校野球マンガっぽいわけです)。
 そのあといろいろアクションシーンとかそれぞれの選手のトラウマ克服とかあって、日本高校優勝。
 勝利者インタビューでマイクを向けられた一郎は感極まって満面の笑みで「最高のチームです!」と叫ぶ。
 今まで一郎を冷たい野球マシーンだと思っていたマネージャーは、今までの発言は全部チームメイトをやる気にさせるための言葉だったということに気付く。
 その日の夜、夜道を歩いていた一郎は韓国チームのエースと再会する。
「一郎、お前、悔しくないのか?」
 突然怒り出す韓国エースに驚く一郎。
「え?何を言ってるんだ?」
「お前のチームの監督、中国人じゃないか!」
 そう、日本高校の監督は日系二世の中国人王貞治だった。
 思いもよらない指摘に笑い出す一郎。
「……はっはっはっは!」
「何がおかしい!」
「いや……言われるまですっかりわすれてたよ……そうか、王監督、だもんな、あっはっは」
「そうか、一郎は中国も日本だと主張したいんだな……」
「何言ってんだ、違うよ。王監督王監督だ、日本人でも中国人でもない……"世界で一番ホームランを打った野球選手"だよ」
「?」
「おれは、メジャーリーグに行く、きっと日本人だから差別もされるんだろうな、だけどおれは、何人でもない。絶対に"世界で一番強い野球選手"って呼ばれてやるぜ」
「世界で、一番?」
 とまどう韓国チームのエース。
「ああ、世界で一番だ」
 うつむいていた韓国チームのエースが笑い始める。
「ははは、そうか、よし……おれは"世界で一番一郎の苦手なコースを投げるピッチャー"になってやるよ」
「えっと、それは、つまり」
「お前より強い!おれが世界一だ」
 月明かりの下で笑いながら再会を誓う一郎と韓国チームエース。
高校野球編〜完〜


って後半完全に妄想ですけどね。おれは野球を全然知らないのですけど、インタビューでイチローさんが言ってた「野球を知らないひとにも野球ってすごいんだぞ、って知ってほしい(意訳)」って言葉に感化されました。王監督のくだりは説明してくれたひとが韓国の悪口を言うので「日本はフトコロが広いねえ」っておれが言った。まあこういうときに国籍がどうこう言う奴は……まあいいや、みんな仲良く、実力勝負でいってほしい。
王貞治-wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E8%B2%9E%E6%B2%BB
追記:
おれの考える以上にWBCはマンガだったみたいだ。

  • ナショナルチーム結成前に、監督に内定していた国民的元人気選手が病に倒れる。
  • かつて戦友でありライバルであった、偉大な世界記録保持者が代わって監督となる。
  • 2人の世界的選手のうち、気さくでオープンだと思われていたスラッガーが、まさかの出場辞退
  • しかし、今まで無愛想で個人主義だと思われていた男が参加。チームリーダー役となる。
  • 順調な一次予選リーグ。無難に突破するも、因縁の相手には競り負けてしまう。
  • 監督、アメリカ出陣前に、療養中の元戦友から、「私も一緒に戦う」と国旗をかたどった宝石バッヂを託される。

http://blog.livedoor.jp/kuroemon21/archives/50383571.html