絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

相原コージ先生の絵を添削してみよう。

 たけくまメモ相原コージ先生に萌え絵を描かせてそれを読者に添削させるという企画をやっていたので、萌え絵を研究中のおれも参加してみることにした。もう既に多くの識者が意見を投稿しているので、参考にしようと思う。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_8622.html#more
以下、添削文引用(敬称略)

  • 萌絵の顔面は骨格無視なので、あごを意識しすぎると「エラ」になってしまうような気がします。(菅野博之
  • 上まぶたとまつ毛のカゲが落ちる(リアル)→そのカゲをディフォルメしたもの(萌え)(SOU)
  • ニーソックスに「絶対領域」注意(鶴見六百)
  • 萌絵というのはデッサンよりも、見た目のバランスの方が重要(豆太郎)
  • キャラ作りはシルエットが大切(鮒寿司

 あとはコメント欄の意見を参考に、絵を加工していく。今回は、相原先生が描く上でどうすれば萌え絵になるのか?というのがテーマなので、加筆は一切していない。
 まずは頭部を大きく、ついでにおさげを拡大。顔面は鼻を小さく、目と口を大きくして位置を変え、耳の位置を後に下げた。もちろん目の上のカゲも元絵をコピペして拡大して貼った。次に全体のバランス修正。ヒザ間接が外に曲がっていたので、まっすぐにして、長さと各関節の角度を調整した。もっと宙に浮いた感じが出た方がいいのか?良し悪しがわからなかった。さいごに腕と手首を大手術してサイズを変えた。出来上がりはこちら。

 アドバイスどおりだが、どうだろうか。いわゆる「今風のアニメ絵」であって「萌え」ではないかもしれないが、大きな一歩を進み出せた(おれが)ように思う(おれが)。
 やってみて思ったのは、相原先生はいつか絶対に、萌え絵が描けるようになってしまうだろうな、ということだった。この法則さえ身につけば、おれにだって萌え絵が描ける気がする、いわんやプロの漫画家をやである。すべてはバランスの問題なのだ!
 というわけで相原先生の元絵はこちら
追記:さまざまな意見を取り入れながら相原先生の絵を加工するうちに、萌え絵のある部分が奇形的なのは浮世絵と同じように環境圧で淘汰されたからなのだ、ということに気付いた。だから、コメント欄にあった「模写」というのが、ほんとうは一番の近道なのだろうな。だがここはあえて、萌え絵のパターンを分析した相原先生が自分の絵を萌え化していく、という茨の道を進んでいってほしい。だってその方が盛り上がるし。