絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

『ジブリ戦記』追加シーン。

 キャプチャーできなかったので、シナリオを引用します。大賢人トシオが吟遊詩人ヨリダに語る、ハヤオ王が大魔法使いル・グィンに会いにいったときの話。

宮さんが突然、吾朗君の描いた絵を指して、「これは間違っていますよね」と言い出したんです。それで今度は自分の絵を指して、「これが正しいと思います」って。
――何しに行ったのか分からないじゃないですか(笑)。
鈴木 あんまり面白おかしく聞こえたら問題ですが、事実ですよ。そこから、なぜ間違っているかという説明が始まった。「このポスターのように、竜とアレンが目を合わせているのはおかしいじゃないですか。そうでしょう、ル・グウィンさん」と。
――決裂の危機ですね。
鈴木 何とかその場は別れましたけどね。それで夜の食事のとき、最初は関係ない話に終始していたんですが、途中で、テオさんがル・グウィンさんに「大切なお話があるんじゃないの」と促したんです。彼女はしばし沈黙した後、彼女の前に座っていた宮さんの手をとって「吾朗さんにすべてを預けます」と言いました。それを聞いた宮さんは、「うぅ…」と泣いていました。
世界一早い「ゲド戦記」インタビュー(完全版)より)