絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ゲド戦記の例の話公開。

世界一早い「ゲド戦記」インタビュー
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_20051226_02.htm

――出来上がった絵コンテを見た感想は。
鈴木 これは僕よりも他の人の言葉で紹介した方がいいと思いますが、名アニメーターの大塚康生さんは、「映画として素晴らしい」と絶賛した上で、誰が描いたのか聞いてきたので、吾朗君ですよと言ったら、「蛙の子は蛙だったんだ」と心底、驚いていました。また、庵野(秀明)に見せたら、吾朗君の年齢を38歳だと知り、「どうしてもっと早くやらなかったんだ」舌を巻いていた。そして、「これは完全に宮崎アニメですね」と。
――駿監督の反応は。
鈴木 見ていません。吾朗君の監督起用に対し、「鈴木さんはどうかしている」と意見を言っていましたからね。「あいつに監督ができるわけがない。絵も描けないし、何も分かっていないやつなんだ」と怒り出した。そこでまず、吾朗君が描いたポスター用の竜とアレンが向き合った絵を見せたんです。そうしたら黙ってしまいました。宮さんの描かない横からのカメラアングルだったからです。一枚の絵ってそういう力があるんですよ。そこで、僕からはっきり言いました。「進めますよ」。本人はしばらく呆然としたままでしたけどね。

がんばれ、吾郎がんばれ。お前は違う、今までのとはちょっと違うぞ!眞や健太に目にモノ見せてやってくれ!
 というわけで、これはつまり「強大な父王に抑圧された王子が、助言者の力を得て魔王を倒し、父王を超えるファンタジー」の実写版です!そういう設定です!
 ポイントは、歴戦の勇者たちが「蛙の子は蛙」「どうしてもっと早くやらなかったんだ」と息子を称えるところ。そこで父王の抑圧が明確になるわけですよ!さらに、さえないように見えた王子が実は強い力を秘めていた、ということが判明する、最初の盛り上がるシーンです。シーン?
 そう考えると健太は「偉大な王の息子だが、本人は争いを好まず民を愛し、将軍達に可愛がられる王子さま」で、眞は「軍神とあがめられた王の息子だが、王の生前は抑圧され北方の凍土を支配した。父の死後に王の軍勢を利用して世界制覇を目指すが……」って感じかしら。
 うん、眞かなりの悪役だわ、キャラ立ってる。そんで中央で悪王として名を馳せるんだけど、北方の民が現れて「王子は変わられた」と嘆き悲しむところで観客も感情移入しちゃうの。というわけでミュージカル化を希望します!制作はネルケで!テニプリと同じ手法で