絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

非モテニクス理論

http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050908/1126173971
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050909/1126273573
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050910/1126321279
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050910/1126367618
 対人恐怖症で、人間が苦手で、舞台で生の人間が演じているのが気持ち悪いよゲームの方が楽しいよ、とまで言ってしまうテラヤマアニさんの対人恐怖克服マニュアル。なんだけど、勘違いした人々から、いろいろと誤解を受けているみたいなので、テラヤマアニさんは大変だなあ、と思った。
ブクマ参照
なるほどわかりました、じゃあどうすればいいんですか?(要約)」
 という質問があって笑った。なるほど、わかってねえ。
 わかったら、できるのだ。まずはテラヤマアニさんを赦しなさい。それもできないで目の前の人間を赦せるか。赦すというのは、我慢したり攻撃するのとは違う、もっと生臭くて、おぞましい行為だ。テラヤマアニさんがやっているのは、そういうことだ。
 id:kiya2014さんのコメント『内容自体は賛成。だからこそ、なぜわざと特定集団を貶めて(外部化し)自己同一性を確保しようとするの?と』がとてもわかりやすい。そこまでわかっているならわざわざ質問するな、と言いたくもなるけれども、もしかしたら皮肉ではなく、本当に理由を知りたいのかもしれない。
 ひとが「特定集団を貶めて(外部化し)自己同一性を確保しようとするの」はそれが「外部化」しなければならないほど、自己同一性を脅かすほどに内部的だからだ。
 同じように、非モテを自称するひとが、非モテに対する批判に敏感なのは、それが自己同一性を脅かすほどに内部的な話題だからだ(この記事も、同様の理由によって書かれた)。
 面と向かってキモいと言われることが、テラヤマアニさんにとってレアケースなのは、彼が外部的な人間と積極的に出会わないからだ。猫は他者でしかない、いちばん恐ろしいのは、初対面でも内面に土足で入り込むタイプの人間だ。それらの人間に対処する最善の方法は、いまのところ赦すほかない。
 我慢すること、攻撃/防御に徹することは、まったく役に立たない。
参照:
血の気がひいた
id:screammachine:20040321#p3
寝ゲロ吐くよりキモい
id:screammachine:20040407