絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

インディーズ心得、その1〜無闇に友達誘うべからず〜

 知り合いの女から、舞台をやるので舞台装置について質問したいから打ち合わせに来てくれ、ってメールがあったのね。そんで夕方に行くつもりだったんだけど、夜中に来てくれって言われて、仕事があるから行けなかったわけ、で、電話しました、そしたらその舞台の責任者が*1途中でかわってきたのよ、なぜか。

おれ「今日はすみませんねー、なんかわからないことあったら、メールで質問くださーい」
彼氏「(は?って感じの対応)どうもー、よかったら舞台にお客さんとして観に来てくださいねー(電話切れる)」
 
 太字部はマジ強調です、二回言われた気がする。
 いや、ものすごいびっくりする発言でしたよ。電話切れてから数分間、意味がわからなかったもの、え?客で?行くけど?え?って。何かよくわからないけど、こういうことなのかもしれない。
 

  • その女が責任者に相談なくおれに連絡とってたのかも
  • おれが相談されたがってる、って伝わってたのかも
  • しかも当日タダで入ろうとしてる、って思ってたのかも

 
 そりゃ身内でやる舞台だもの、外部の人間がいきなり入ったら不愉快になるのは理解できる。それに彼女が勝手に外部の男と連絡とってたら、何か嫌な感じもするんだろうよ、あーそこまでは理解してやろう。
 だけどさあ、ワザワザ「客で来てくれ」はねえよ、それはない。だって相談受けただけだよ?もとから客で行くつもりだったのに!仕事じゃねえんだからさ、金くらい払うよ!むしろタダで入るなら差し入れとかで余計にかかるっつうの!

 って脊髄反射で書こうと思ってたんであるが、ふと「おれも昔、そういうことやったなー」って気づいて、やめておいた。おれの場合は呼んだ女(彼女にあらず)に対して怒っただけで終わらせたけど、やったことの意味は同じだ。要は関係ない人間に横からゴチャゴチャ言われたくないのである。
 インディーズの、特に趣味でやっている舞台のスタッフというのは、増やそうと思ったら際限なく増えるもんだ。理由はいくつかある。そして弊害もある。
理由

  • 自分たちだけでは自信がない
  • 友達にも楽しさをわけてあげたい
  • 無報酬だと歯止めが利かない

弊害

  • 多人数の意見を聞きすぎて空中分解
  • 友達の友達は他人なので主催者の知らない奴がスタッフに!
  • 客席よりスタッフの数が多いですよ?

 そりゃ、厳しい目で見れば、他人数の意見を聞いただけで空中分解する企画なんて脆弱すぎるんだけど、だったら最初からやるな、ってのはひどすぎる。自由にやればいいじゃない、趣味なんだからさ。
 
 というわけで、これはディスじゃなくて、自分と、これから趣味で舞台やろうと思っているひとに対するいましめとして書きました。
 ちなみに麻草の場合はこんな感じ。相談はタダ!麻草は相談受けるのが好き!技術的なことを聞かれるのが超好き!実作業は面倒!本気で誘うなら企画開始時から!途中参加のスタッフはあまりやりたがりません!敗戦処理の場合が多いからね!
 あと、この件で一番悪いのは、本人に直接言わないでこんなところに書いてるおれ。なんか面倒臭いんだよね、直接言うのって。単にテンパってて何も考えないで「お客さんで来てくださいね、お客さんで」って確認したただけかもしれないし(意味はわからないけど)、丁寧なメールで「あの言葉はどういう意味ですか?」って聞いたらこっちの意図も深く伝わって、結果的にはエレガントでいいんだろうけどさ、もうほら、こっちもテンパってっからさ、勝手にやっていてほしいです。とりあえず今日はクソ暑いのでそんな気持ちなのよ。

 誰か、おれの想像が間違っているという理由を想像してコメント欄に書いてくれると、おれが素直に反省できるので、助かります。

*1:まあ当然のように、その女の彼氏なんだけど