絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

まさに映画モヒカン族

デッド・ネルソン-コンピュータの予言者-
http://www.president.co.jp/pre/19971200/04.html

「このテープレコーダーのスイッチ。これはいわば飾りだ。これを押すことによって、内部のプログラムに動作の命令が伝えられる。プログラムを実際に動かしているのはチップだろう。プログラムの構造はどうか。そこに作り出されているバーチャルな世界はどうなっているか。そのデザインこそ鍵なんだ。このスイッチの多さは、つまり、内部のデザインが明快でないことの反映なんだよ」

 「技術教育を受けた人たちがデザインをするからこうなるのだ。コンピュータ教育を経てきた者はソフトをデザインするべきではない。映像を学んだ者、映画作りをした経験のある者こそ適任だ。オーソン・ウェルズが今生きていたら、最も偉大なソフトウェア・デザイナーになったことだろう」

ニヒリズムを封殺せよ
http://d.hatena.ne.jp/tido/20050705#p3

日本映画の21世紀がはじまる―2001‐2005スーパーレビュー

映画に接したとき分析された構造ではなく、そこでは体感だけが「スゴイ」とか「超泣ける」というような抑制のない語彙で書かれざるをえない。美辞のインフレならまだいい――言葉は要請にしたがい白痴化を呈す。それらが映画評論の空洞化の兆候だ。