絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

誤読される教科書☆教科書の歴史と、その記事から連想したある出来事。

何をどこから指摘すればいいのか困るくらいふしぎな書評を吉田さんが発見。
id:amiyoshida:20050609:1118313854
もやもやもやもやもや。教科書には載らないインターネットの歴史教科書
 先日、友人に養老孟司せんせいの『バカの壁 (新潮新書)』をもらったので読んでみた。以前予想したとおり、いつもの話が平易に書いてあったので、これなら普段本を読まないひとにも薦められると思い、知り合いの役者に「これ読む?」と言って渡した。
 そしたら「それ、もう持っていますよ」って答えるから、ぼくはびっくりした。この本に書いてある言葉を知っているなら、なぜ彼は普段ぼくと同じ言葉を使って話してくれないのだろうか。疑問に思ったぼくが「全部読んだの?」と訊いたら「いや、半分くらい……」と彼は答えた。
 ちょっと待て、この本には、冒頭から懇切丁寧に「知っているのとわかっているのは違う、知っているだけでわかった気持ちになってはいけない(要約)」ってことが書いてあるのだぞ。なのにその本を「持っている」だけで、全部読まないで満足してしまうのか、こいつは。
 ぼくはもやもやした、もやもやしてしまったのだ。