絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

ラムシュタインはかっこいい

 某所でラムシュタインのクリップを見せてもらって、その面白さにしびれた。見たのは白黒映像の肉体美なやつと(『民族の祭典』が引用されていた)、デカい白雪姫のやつと、蟻の。ラムシュタインって名前は、航空事故が起こった場所の名前なんだそうだ。ライブはでかい炎に包まれた筋肉が躍動する感じ(少し見た)。
 で、上に書いたことの続きになるんだけど、クラックのひとたちがラムシュタインと比べてずいぶん間抜けに見えるのは、ドン引きの客を見て大爆笑できなかったところだ。>企画会議が予想できる<というのは、彼らが(もしくは彼らのブレーンが)「これ流したらマジでおもしろくネ?」「ちょーウケるんじゃネ?」と笑いながら計画しているさまが浮かぶというところだ。ウケるわけがない、中学生の観客が吐いたという記述もあった。その引いた観客を見てびっくりしたクラックのひとたちは……怒って帰ってしまったらしい。観客が自分たちと同じように映像を見て面白がると思っていたのだろうか。何だそれは、友達探しか。
 むしろ、悪趣味なものを上映して、観客が吐いたとなれば、それは勲章ではないのか。観客がドン引きし、物が飛び、罵声をかけられ、中学生が吐く。それらを爆笑しながら観察し、舞台上から撮影し、歌う、それ位のことはしてもよかったんじゃないか。とにかく中途半端すぎる。スーツを着て、大根を持って道に立っていても、誰もそこを料亭だとは思わないし、通り魔だとも思わないのだ(このたとえ、変か?)。