絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

座頭市と殺し屋ナンバー3

 というわけで、寝ないように布団をかぶらずに『殺しの烙印』を全部観て、続けて『座頭市物語』を借りて観た。座頭市はいいなあ、映画『ヘルボーイ』を観て感じたラブストーリーの違和感のなさは、コレですよ。「あたい、一生市さんの杖になります!」って言われてるのに「こんなメクラと一緒にいたんじゃァ、笑われちまうぜ」なんて断っちゃうんだから。もうさいこう。
 あと、オマケで入っていた予告編が、本編に使われていないシーンばっかりで面白かったりした。平手さんが夜の森で「では、参る!」って市に向かって行くの、本編のあとに観ると更に泣ける。
『殺しの烙印』はテーマソングがかっこええなあ、名盤開放同盟的にイカス。『鉛の弾を抱いて死んだ〜』と、それにしてもこの映画が難解だってのは解せない。ピストルオペラもそうだが、新聞連載小説的な行き当たりバッタリ感が面白いのではないか。多分、タランティーノの『パルプフィクション』を正しい時系列で見たらこんな感じだと思う。
 DVDは「便利さ」よりも「オマケ」がうれしいな。『遊星からの物体X』はオマケ盛りだくさんで、映像資料だけで一時間半くらいあった気がする。