ティプトリー『老いたる霊長類の星への賛歌 (ハヤカワ文庫SF)』
ぶーんぶーん、ティプトリーの『老いたる霊長類の星への賛歌』を読んだよ。気持ちが落ち込んでいるときに読んだから、とても重くて、胸が痛かった。
ぼくが男であることや、きみがどちらかの性であることを、ぼくはときに忘れたくなる。生きるためにみじめな目に遭うこと、それらの結果が誰も救わないというじじつ。ぼくが死んで、言葉だけのそんざいとなってしまえば、無駄なことに心わずらわされなくなるのに。
そのあとヴォネガットの『猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)』を読んで立ち直った。すべきことをすればいい、意味はないけどね。なんて簡単で残酷な現実!