絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

 じっさい、寝ゲロ吐いたからと、その人と疎遠になることはない。問題になるのは、寝ゲロを吐いた事実に、彼/彼女が向き合えるかどうかだ。その後ちゃんと謝るか、それとも反省せず繰り返すのか。酒はドラッグである。アンチドラッグ、などと声高に言える無自覚な酒飲みはいないだろうが、シャブでテンパって人を殺すのと、酒で酩酊して人の家で寝ゲロを吐くのは同じくらい面白いひどい。薬で酩酊する方が、世間的に認められない分、まだましだと思えるくらいだ。
 とか、真面目なことを書いていると思われると不愉快なので、説明するけれども、おれは寝ゲロを吐かれたら笑ってしまう前に心配になる。死ぬかもしれないからだ。何人ものジャンキーが寝ゲロで死んだ、目の前のバカが死なないなどと、なぜ言えるだろう。
 どんなバカでも死んだら悲しい、だからバカが治ったらいいな、と思う。
 あ、一部の人がおれに優しいのはそれか。