絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

獄門島漫画祭り

吉本蜂矢「デビューマン(ISBN:4785918640)」
 「聞いたトキねーよ」「マージーデー?」等の現代では通じない90年代言語を揶揄的に多用し、コギャル文化ヤンキー文化を時にストレートに時にやさしく描いた本作は、永遠に出ない2巻と消息不明(扱い)の作者も含めてまさに時代の仇花、90年代限定で最高のギャグマンガと言える。もはや読み返した回数は「モテモテ王国」を凌駕し「少年エスパーねじめ」を遥かに超えるが、日常生活における会話でデビューマンを引用することは決してない。誕生後数年で古典扱いなのに、面白さは消えない。これは名作の条件ではないか。
というわけで5P。
 選考の過程はカテゴリ[漫画]を参考のこと。