絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

イノセンス朝まで文化祭レポート

よくわかる朝まで文化祭レポート
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20040214#1076729260
……って終わっちゃだめだ。恐がりさんのレポートは微に入り細に穿っているので是非参照。僕は恐がりさんがあきらめた押井川井トークショーを最後まで見たのでそのレポート。
 まずは紹介。押井監督は「まだ、自分でも何を作ったかわからないんです」「何百回も観ましたから、全部のカットも音もおぼえていますし、映画としては観れなかった」とうれしそう。「皆さんどうでしたか?」の問いに会場が拍手で答えると、腕を頭に回して照れのポーズ。押井監督可愛過ぎる。ほとばしる中年愛ですよ!で、川合さんはわりと普通、喋りもハキハキしていて、よどみない。
 最初は司会のニュータイプ編集長が用意した音楽ネタ。イノセンスの予告編に「紅い眼鏡」のOPをかぶせる、名曲だなあ、作曲はイノセンスと同じ川井さん。あまりのハマり具合に思わず笑ってしまうが、会場のあちこちからも笑いが、うむ、オタ度数高し。押井監督も「結構ハマってましたねえ、これもいいなあ、って少し思いました」と苦笑。
 そのあと川井さん作曲の演歌をかぶせるがこれはハズレ。
 次にキーワードごとに編集長が質問。メモを取ってないのでおぼえているものだけとりあえず書く。
「○○スタジオ」場所の名前を失念。録音スタジオに犬がいて、可愛いという話。「それだけですか?」と編集長椅子落ち
「オルゴール」会場にも展示されていた、劇中で使われたオルゴールの録音話。そのままでは音が小さいので、録音したテープを○○洞穴(場所失念!)で流して、10本のマイクで録音。「金も人も時間もかけて、失敗したらどうしようかと思ったんですけど、成功でした」と押井監督うれしそう。
 質問コーナー(観客からの質問)。
1「ガブの容態は?」ガブは監督の飼っている犬の名前、ヘルニアで歩けなくなったが、奇跡的に三週間で治った。監督は「このまま歩けなかったら東京で映画作ってる場合じゃないな、と思って。でも歩けるようになったので、親孝行だな、と思いました」とのこと。ガブありがとう。
2失念
3「ゴーストの意味を教えてください」
一番むかついた質問。こういう「お仕事インタビュアー」みたいな質問する素人が一番嫌い。散々本や雑誌で言ったり書いたりしたことを噛み砕いて説明する押井監督。「多分原作の士郎さんとは、違う意味だと思います。川井さんはUFOをよく見るんですが、僕は生まれてこの方見た事がない。必要とする人にだけ見えるものなんじゃないかと。あると思えばある、ないと思えばない。最近は、犬にだけはゴーストがあるんじゃないかと思いますね、人間より」うれしいけど。映画を観るのにその中で使われている設定の意味は知る必要はないと思う、だって知らなくてもわかるように作られているのだから。
 という感じで時間切れ。手を挙げていたのに質問できずガッカリ。僕の考えていた質問は「劇中引用された人形の中でどれが一番印象に残ってますか?」というもの。実際ベルメールからシモン、その他様々な人形が出てくるのだけど、その扱い方やテーマとの絡みが分けられている印象があったので、押井監督がどの人形が好きか、あるいは嫌いか、というのを、とても聞きたかったのです。というか今回のトークショーからはものの見事に「人形」が削られてましたなあ、なぜだろう。

メモ
会場には一組だけゴスのカップルがいました。

 というわけでレポ中断、今日ははてなオフというのが開かれるのでそれに行きます。帰ったら「イノセンス」の感想とオフレポを書きます。