SF
いかたんのパンフに書いた挨拶文を転載します。 きみは一人じゃない SFには「ファーストコンタクト」と呼ばれるジャンルがある。映画では『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』などの幸運な出会いから『インディペンデンスデイ』『スターシップトゥルーパー…
おれはファック文芸部というのに参加しているのだが、そこでは日夜文芸に(以下略) この情報洪水の怪物的な恐ろしさとは、それが美によって美を粉砕し、真実によって真実を破滅させるという点ではないのだろうか? というのも、百万人もシェイクスピアがい…
あと、Electro Worldがなんとなくディアスポラのイメージソングに。おれのなかで。 http://chaosroute.g.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20060628/1151501964 イーガンは基本BL解釈なんですけど*1、萌え解釈もいいなあ。 *1:知り合いの腐女子にイーガンを薦め…
だって宇宙て上下左右関係ないし、あと積み上げとかも関係ない。宇宙とかちょう広いのでそのまま放置できるんだよ、ほんとだよ! http://d.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20060516/1147765708 想像してごらん 三次元空間内に広がった球状の唐傘連判状を。それは…
ジョン・ヴァーリィの『ブルー・シャンペン』を読んだ。面白かったけど、なんか真面目な奴ばっか出てきたので自分を顧みて反省したりした。身体改造が一般的になりかけの世界、というのでこれを思い出したよ。 地球の環境を制御するための頭脳としての人類。…
創元SF文庫から出た『地球の静止する日』というアンソロジーがすごい。映画の原作になったSF小説の中でも、未発表だったり、埋もれていたりする名作を編んだものだそうです。 まだ『性本能と原爆戦』の原作*1を読んだところなんだけど、他のを読むのが楽…
いきなり自分の話だけど、むかし入院した時に、ある知人がドサドサと本を見舞いにくれたことがある。その知人は時代ものが好きだったので、山本周五郎の短編や、山田風太郎の忍法帳を古本屋で買って来ていた。その中にカタカナの著者名がいくつかあった。 「…
何となく空を眺めていたら歌い踊る愛くるしい少女の姿を思いだしたが、その名前がどうしても思い出せなかった。 id:lu-and-cy:20060308#p2『我に加護を』 これはとても良い思弁小説だと思う。思弁小説ってのは、現実にあるものやことを、傍から眺めたり、似…
『博士の愛した数式』という作品に、素数は美しいという話が出てくる。普通のひとが風景や絵画を美しいと思うように、数学者は数式を美しいと思うのだ、と。それを指して「斬新な発想だ」とか言うらしい。そんなのはSFが数十年前に通過した場所だ!お前ら…
『フィラデルフィア・エクスペリメント』がドラマ化されたらしいとかいうのを聞いて、そうかー、最近のテレビドラマはジョン・カーペンター製作総指揮の映画をリメイクするのか、すごいな!と思っていたら『神はサイコロを振らない』ってアインシュタインの…
ずいぶん前に読んだのだけど、今日見たビデオ映画企画のあらすじを見て思い出したので、感想を書く。『テクニカラー…』のあらすじはこんな感じ。 食い詰めた映画監督バーニーは、豪腕なプロデューサーをうまく乗せ、資金を出させて開発したタイムマシンを使…
カテゴリを作った、みなに読んでほしい本ばかり、というわけでもない。なんだろう、いや、やっぱり読んでほしいんだな。そしてついには断片がつなぎあわさって……
もうすぐ上巻が終わるところ。 「ネットワークの中の仮想現実で走るプログラムとして存在する男」というのが出てきて(乱暴な説明だけど)、さまざまな実験をする。数を10数える間、世界中のコンピューターに自分を分割したり*1、時間を逆転させたり*2、途…
読冊日記でボロクソに書かれていたので、じゃあおれがほめてやるぜ!と意気込みつつ読んだら以下略だった。なんだろうなあ 「ソウヤーさん、そろそろ三部作完結させてくださいよ」 「いや、なんか飽きちゃったんだよねー、やっぱ計画ナシに三部作とかやるモ…
ロバート・J・ソウヤーの『ホミニッド―原人』を読んだ。 アマゾンのレビューにもと書いてあるとおりの、山盛りな一冊。 以下レビュー引用 ネアンデルタールから人間社会(ヒト文明)を見ると...てなネタから、"彼”がやって来たカラクリの量子論的解説など色…
ブルース・スターリングの処女作。 結構前に読んだんだけど、机を片付けたら出てきたので再読。 「好きなものを全部入れた」と言うだけのことはあって、ドラッグと恋愛のグチャグチャハードコアロマンスが、奇妙な惑星の、塵の海で繰り広げられる怪作。皮膚…
id:screammachine:20041128に感想書いたテッド・チャンの『あなたの人生の物語』で物語として昇華されてるのな。ちなみにテキストプレイ参加が2003年2月ごろで『あなたの〜』を読んだのが2004年11月。『あなたの〜』は、2003年には既に出版されていたので、…
まえに書いた文章を読んで、脳を活性化させてみよう、というこころみ。 打ち直している時はその単語を何度も何度も頭の中で繰り返しているのです。困ったなあ、前の方を読み返せないからちっとも話が前に進まない、アレ?前?後ろ?言葉はメモ帳を使って打っ…
脳は立体である。だが、神経は三次元的に接続されているが、言語は二次元だ。 人間は、三次元と二次元を行き来する動物なのだ。 (昆虫の情報交換は主に化学物質という立体物) 人間が他の動物と違うところがあるとすれば、それは文字を使うということだろう…
読んだ。これは、素晴らしい、みんな読もう。 神や天使が実在する世界、あらゆる情報を脳が処理可能な世界、天蓋のある天動説世界、それらの物語が、脳のあらゆる場所にある記憶を刺激して、楽しませてくれる。 あらゆる面、とまでは言わないまでも、人間の…
調査委員会が公式に「イラクは911と無関係」と発表し、政府自体が「イラクには大量破壊兵器はなかった」と認めたというのに、それがわかっていないアメリカ人が半分近くもいるのだ。(中略) 国民の4割が福音派キリスト教徒のブッシュ支持者であり、(中略)…
アラン・グリンとゆう人の「ブレイン・ドラッグ」とゆう小説を読んでる。昔コカイン漬けだった男が更正してライターになってるんだけど、昔のプッシャーに偶然再会して売人と客の関係に戻りながら新しいドラッグを手に入れたら、それが頭のよくなる薬だった…
片付けしてたら5年前にドゥールーズの諸機械を引用してターンAガンダムのデザインを批評するというバカなことやってる文章(手書き)が見つかった。バカは少しなら治るらしいよ。
メッセで友人と交わした会話うろ覚え再現(一部フィクション) 友「華氏451度にディックを見た」 麻「映画版はディック的かもな」 友「ていうか電気羊」 麻「ブラッドベリからは諦念を感じる」 友「『おぼえたら、燃やすんだ』」 麻「名台詞」 友「体制に対…